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「更年期」のつらさを周囲に理解してもらうには?「家族にきつく当たってしまって自己嫌悪の日々…」

心と体

2025.04.01

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「『更年期』のつらさを周囲に理解してもらうには? 家族にきつく当たってしまって自己嫌悪の日々。」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:つらい更年期……家族にきつく当たってしまって自己嫌悪の日々。更年期を理解してもらうには?

更年期で家族にキツくあたってしまう女性のイラスト

(奈良県 47歳 敬子)

ここ数年、更年期の影響なのか、心も体も思うようにならず、とてもつらいです。

体の不調としては、急なほてりや発汗、動悸、頭痛やめまいなどがあり、特に夜中に何度も目が覚めてしまうため、日中は常にだるさを感じています。
加えて、気分の浮き沈みが激しく、ちょっとしたことでイライラしてしまい、子どもや夫にきつく当たってしまうことが増えました。
自分でも抑えようと思うのですが、感情がコントロールできず、あとで自己嫌悪に陥ります。

夫は「更年期なんて気の持ちよう」と言って理解を示してくれず、子どもたちも私のイライラにうんざりしているようで、夕飯後はすぐに自室にこもるようになりました。
このままでは家族関係が悪化しそうで不安です。
更年期とうまく付き合うにはどうすればいいのでしょうか? また、家族にどう伝えれば理解してもらえるでしょうか?

イライラを自分で浄化する方法

回答

更年期の症状が出ているんですね。人によって、更年期の症状は様々あると思いますが、それによる家族関係の悪化を心配しているとのことなので、一緒に考えていきましょう。

私が思うに、現在一番の問題は、イライラしてしまうことにあると思います。体の不調は、直接的には家族関係に影響を与えませんよね。気分の浮き沈みの激しさも、自分の中で完結しています。

イライラして家族にあたってしまうのが、家族関係の悪化に直接関係しています。なので、心の不調であるイライラさえなんとかできれば、家族関係も円滑に進むのではないでしょうか。

私も、実は昨日ちょうどイライラしていました。原因は疲労なのですが、あらゆることの悪い面ばかりが見えて辛かったです。いつもなら気にならない些細な事でもイラッとしてしまい、嫌な気持ちになりました。

頭を押さえる女性出典:stock.adobe.com

なので、私はイライラをノートに書き出してみたんです。すると、イライラしていたことの小ささに気づくことができたんですよね。こんなちっちゃなことでイライラしてて、私の時間がもったいないなとも思いました。

だから、この方法をおすすめしたいと思います。イライラしたら、ノートとペンを用意して一度ノートに書いてみるんです。もう箇条書きでもなんでもOKです。書き出して、それを眺めてみましょう。そして、それは本人に伝えるべきイライラなのか、それとも自分本位なイライラなのかを考えてみてください。

ポイントは、イライラを一旦は持ち帰ることです。その場ではぐっとこらえましょう。イライラするたびに、それをぶつけられていては家族も大変です。何がなんでも、一旦耐えます。それがクセになるまで続けられるといいですね。

私自身、ノートにいろいろな思いや毎日の出来事を書くのが好きなのですが、日々思うのが、ノートはなんでも受け止めてくれるなあということです。ノートは誰に見せるものでもありません。自分だけが見るノートです。だから、自由にイライラを吐き出してみましょう。

もしあれだったら、1週間後にまた振り返ってみるのも面白いかもしれません。1週間前のイライラは、どれほどちっぽけなものだったかに気づくかもしれませんよ。それもまた、イライラの抑制につながる可能性大です。

ノートに書く出典:stock.adobe.com

イライラの中でも、家族に伝えるべきなのか、伝えないべきなのかはノートと向き合って考えてみましょう。イライラの「質」とでもいうのでしょうか。伝えるべき質の良いイライラなら伝えましょう。質の悪いイライラはノートに受け止めてもらうイメージです。

最後になりますが、更年期症状の体の方のお悩みは、ぜひお医者さんにかかってみてはいかがでしょうか。少しでも、楽になるようにお薬に頼るのも手だと思います。

心の症状、イライラなどについては、ノートに書いて一旦浄化させましょう。その場で、イライラをぶつけるのさえやめられるようになれば、家族も自分も楽になるはずです。

何があっても、私にはノートという相棒がいるんだと思えば気持ちも軽くなるのではないでしょうか。家族にイライラしなくなり、家族関係がうまく行くようになるといいですね。

何か少しでも参考になる部分があったら幸いです。ご相談ありがとうございました。ご健闘を祈っています。

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著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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