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小6の息子に話しかけても返事は「うん」だけ。反抗期なのでしょうか…寂しいです。43歳女性の人生相談

カルチャー

2022.12.18

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「小6息子が反抗期?全然話してくれない…」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:小6息子が反抗期?全然話してくれない…

イラスト

(愛知県 43歳 いちご大福)

最近、小6の息子が反抗期なのか全然会話をしてくれません。

私:「今日、学校どうだった?」
子:「うん」
私:「お友達は休まず来てた?」
子:「うん」
私:「給食は残さず食べた?」
子:「うん」
私:「…。」

いつもこちらの一方的な質問ばかりで、会話のキャッチボールになっていません。

普段は息子から話しかけてくることはなく、いつも子ども部屋に閉じこもってゲームをしています。

いずれはくるだろう反抗期とは思って諦めようとは思っても、やはり寂しいです。
少し距離を置いて、落ち着くのを待った方がいいのか?悩みます。

子どもの反抗期はどのように乗り越えるべきでしょうか…

子どもが求める愛の形が変わっただけ。子離れは、はじめも肝心

回答

子どもの反抗期をどんなふうに対処したらいいか、というお悩みですね。今まではたくさんおしゃべりして楽しかったのに、反抗期に入ったら「あれ?急にどうしたの?」みたいな感じで急な変化に、反抗期だとわかっていても心が追いつかないですよね。

たしかに、反抗期への対処法っていうのはもちろん大事です。けれど、それよりもっと大事なのは、親が反抗期をどう捉えるか、というか「捉え方」の部分なのかなあ、なんて私は思いました。あなたの今の捉え方は、おそらく「反抗期=子どもがぶっきらぼうな対応しかしてくれなくなる」みたいな感じで、かなりざっくりしているような気が若干するんですね。そうじゃなくて、なんで子どもには反抗期があるのかとか、なんで今そういう対応をするのか、とか反抗期というものに対する根っこの部分を考えてみるっていうのが大事なんじゃないかなあと感じたんですね。そうしたら、反抗期というものへの捉え方も変わると思います。

まず、「なんで反抗期があるのか」について一緒に考えてみます。子育ての専門家でも、医者でもなんでもない私ですが、「反抗期は親離れの始まり」って考えているんですよね。それまでべったり親子仲良し〜な感じで過ごしていたのに、ある日急にですよ、親離れして「急に親元を離れ、金銭的にも精神的にも独立しました」みたいなのは急展開すぎるじゃないですか。それは現実的じゃないですよね。あまりにも、準備期間がなさすぎるというか、一切の助走期間がないですよね。だから、私は独り立ちというジャンプの助走として、反抗期があるんじゃないかなって思ってるんです。

次に、「なんでそんなそっけない対応になるのか」について考えてみます。これは、さっきの発言に引き続きジャンプに例えるとですね、ジャンプしても大丈夫なように、下の「安全マット」を外して試しているんだって考えているんです。もし、親がいなくなって初めて親離れしようとしてできなかったら、親だって当然心配じゃないですか。だから、親がいなくても大丈夫なように、少しずつ絶対的安全地帯から離れてみる練習をしているんじゃないでしょうか。

今までのところを踏まえると、反抗期っていうのは、もちろん子どもの「成長」を意味する大事な時期なんだ、っていうことが今までより腑に落ちてくるのではないでしょうか。あんまり理解していないのに、こういうもんなんだっていう割り切りってなかなかできないものです。だから、自分なりの言葉で理解したり、理由や原因を考えてみるっていうのが良い気がします。

反抗期っていうのは、親離れの始まりを意味していて、と同時にですね、子離れの始まりでもあります。急に親離れされても、寂しさ100倍ですから、今のうちから少しずつ覚悟をしてみるのもいいのかもしれません。なんというか、私の中では、反抗期っていうのは子どもが親に求めるものが変わってくる時期でもあると思うんですね。前までは、親に求めるものがおしゃべり相手だったり、一緒に出かける相手だったりするのかもしれなかったけど、今はそれも変わって、いざというときに頼れる相手だったりするのではないでしょうか。

子どもの態度は確かに以前よりぶっきらぼうになったとしても、子どもが親を愛していないとか、愛が減ったわけではないんです。ここを絶対に勘違いしちゃいけないと私は思っていて、「ゲームと私どっちが好きなのよ?」みたいな捉え方はちょっと違うと思うんですね。子どもは確かに親を愛しているけど、その愛の形がちょっと変わりつつあるよ、みたいな捉え方が反抗期において大事なんじゃないかと感じてます。

反抗期は、「捉え方」がすごく大事なんだよ〜っていうのが伝わったら嬉しいです。寂しいですが、ちょっとずつ気持ちに折り合いがつけられたらいいですよね。ご相談ありがとうございました。ご健闘を祈っています。

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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