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実母から“貯金ゼロ宣告”…。援助すべき?見守るべき?親の老後とお金問題

家族・人間関係

2025.12.02

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「【実母から“貯金ゼロ宣告”】援助すべき?見守るべき?親の老後とお金問題に悩んでいます」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:【実母から“貯金ゼロ宣告”】援助すべき?見守るべき?親の老後とお金問題に悩んでいます

母親の貯金がゼロと知った女性のイラスト

(埼玉県 49歳 エミ)

実家の母から「貯金がほとんどなくなった」と打ち明けられました。
年金だけでは生活が厳しいらしく、医療費や光熱費が重なって赤字だそうです。
私もフルタイムで働いてはいますが、子どもの教育費もかかるし、正直余裕はありません。
夫には「自分の親なんだから、助けたいなら助ければ?」と言われたけれど、どこか冷たい言い方に聞こえてしまって……。
母を支えたい気持ちは山ほどあるのに、現実的には限界があります。
少し仕送りしたところで根本的な解決にはならない気もして。
親の老後って、どこまで子どもが関わるべきなんでしょうか。
突き放すこともできず、胸が締めつけられます。

母親の「収入」を増やす方向で検討してみては

回答

実のお母様から、遠回しに援助を求められている状況なのですね。旦那さんもあまり良い顔をしていないようですし、モヤモヤしてしまうお気持ちはとてもよく分かります。

旦那さんの立場からすれば、妻側の親にだけ援助をし、自分の親にはしないとなると、不公平だと感じてしまうのも無理はありません。

私が一つ思うのは、親への金銭的な補助は“最後の手段”であるということです。親は親、自分は自分で、それぞれ生活がありますし、お金を渡すというのは、ある意味で一線を越える行為だと思います。ですので、私は金銭的な援助には基本的に反対です。

ところで、お母様は年金だけでは赤字とのことですが、どのような暮らしをされているのでしょうか。家計簿などはつけていらっしゃいますか。

もし家計簿をつけているのであれば、一緒に見ながら、削れるところがないか考えてあげるのも一つの方法です。物理的な援助ではなく、「精神的に寄り添う」かたちのサポートです。

年金生活に見合わない出費がないか確認し、削れる部分はできるだけ削る。そして、たとえば格安スマホに替えるなど、実践しやすい節約方法を試してみるのも良いと思います。

それでもお金が足りないようであれば、お母様に働きに出てもらうという選択肢も現実的です。今の時代、シニアの方でも働いている方はたくさんいますし、「収入を増やす」というアプローチはとても有効です。

働く女性出典:stock.adobe.com

働くことで社会とのつながりが生まれ、通勤で足腰も鍛えられますし、もちろん収入も得られます。一石三鳥くらいの効果があると思います。私自身も、将来は定年に縛られず働き続けたいと思っているほどです。

働くということは、「ありがとう」と言われる機会が増えることでもあります。感謝される経験は、お母様の生活に大きな張り合いをもたらしてくれるはずです。こうした仕事探しを手伝ってあげるのも、立派な援助だと思います。

ここまでをまとめると、まずは無理のない節約を心がけ、それでも難しければ働くことで収入を増やしてもらう。この2段階が、もっとも現実的で健全な解決策ではないでしょうか。

ただし、お母様の体力に無理がない範囲で進めてくださいね。今はスキマバイトなども充実していますから、負担の少ない仕事を選ぶこともできます。

少しでもモヤモヤが軽くなっていたら嬉しいです。お母様が、お金の心配なく過ごせますよう、心から願っています。

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著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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