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「うるさい」「今やろうと思ってた」【反抗期の息子】とどう向き合えばいいかわからず涙が出る

家族・人間関係

2025.08.12

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「【反抗期の息子】どう向き合っていけばいいか分からない……」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:【反抗期の息子】どう向き合っていけばいいか分からない……

親に反発する反抗期の息子のイラスト

(兵庫県 40歳 モモンガ)

共働きで毎日忙しく、家に帰ってもバタバタと家事に追われる中、小学6年の一人息子が最近とても反抗的です。
宿題の声かけをしても「うるさい」「今やろうと思ってた」と怒鳴られたり、無視されたり。
以前は一緒に夕飯を作ったり話したりしていたのに、今は口をきくのも一苦労です。
つい感情的に怒ってしまい、自己嫌悪の繰り返し。
もっと話を聞いてあげたいのに、どう向き合えばいいのか分からなくて、涙が出る日もあります。

まずは反抗期がきたことに感謝すべし

回答

息子さんが反抗期ということで、扱いづらくなってストレスもたまりますよね。反抗期がなければいいのに、とも思っていらっしゃるかもしれません。

でもですね、私はまず反抗期が無事来たことに感謝すべきだと思うんです。それは、順調に成長している証であるからです。もはや赤飯でも炊いて、喜んでいいと思います。そういうマインドセットが一番大事です。

今まで、反抗期が来たことを喜んだことはありますか? 多分ないですよね。反抗期っていうのは、表面的には親に反発することが増えてどう接したらよいかわからない時期です。

反抗する息子と母親出典:stock.adobe.com

ただ、反抗期はあるべくしてあるんです。なんのためにあるか。それは、子どもが自立するためです。反抗期以前までは、親の考え方、行動の仕方を全てを受け入れていたけれども、そんなところに疑問を持つ機会でもあるんですね。

親の考え方、行動の仕方に疑問を持ち、それでよいのか考え、自分なりの考え方、自分なりの行動の仕方を考える機会なんです。

「うちの子は反抗期がなかったのよ〜」というように、反抗期がないことは美談として語られがちですが、全く美談ではありません。本来あるべき、親からの精神的自立の機会がなかったという意味になるからです。

今、お子さんは精神的に親から自立をしようともがいているんです。親ができることは、変に口出しせず見守ること、これだけです。

そうすれば、自然と子どもが自立し、自分なりの考え方や行動の仕方を確立することでしょう。

反抗期が辛いのは子どもも同じです。ただなんでか分からないけど親の意見に反発したくなって、そんな自分に苦しんでいます。だから、辛いのは親だけじゃなくて子どもも同じなんです。次に反発されたら、子どももしんどいんだろうな〜と思ってあげてください。

ここで、少し私の話になりますが、私自身もあるべき時に反抗期のない子でした。それは、親の顔色を常にうかがう子どもだったからです、反抗したくても、親が悲しむからという理由で反抗できませんでした。

その結果、大学生の頃まで、親の意見を素直に聞き入れ、自分の考えのない子に育ってしまいました。親がNOと言えばNOなんだ、YESといえばYESなんだ、と絶対的に信じていました。親の言うことは全部正しいと信じていましたし、親の希望するままに生きていました。

ただ大学3年生の頃、体調を崩し、大学を休学して実家に戻ってきてから、反抗期に突入しました。とにかく、親の意見に反発しぶつかりました。親は泣いていましたし、それを見てこっちも悲しくなりましたが、でもどうしようもありませんでした。

その遅れてきた反抗期が終わる頃には、当たり前ですが、親と自分は違う人間なんだということにやっと気付いたんです。違う意見を持って当たり前ということにも気づきましたし、親と対等の関係性を気づくことができました。

悩む母親出典:stock.adobe.com

だから、反抗期はしかるべき時にやっておくのがオススメです。反抗期という自立のきっかけを奪わないであげてください。とにかく、口出ししすぎないであげてください。

ということで、反抗期の捉え方について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。反抗期は、絶対に必要な成長の機会で、喜ぶべきことというのが伝わったら幸いです。反抗期へのマインドセットは変わりましたか? これを読んで、反抗期を前向きに受け止められるようになってくれたら嬉しいです。

ご相談ありがとうございました。ご健闘を祈っています。

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著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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