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友人の充実したSNSの投稿を見るとモヤモヤする…。虚しさを乗り越える方法はある?(44歳女性の相談)

家族・人間関係

2025.11.18

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「SNSを見るたびにモヤモヤする……。虚しさを乗り越える方法とは?」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:友人の充実したSNSの投稿を見るとモヤモヤする…。虚しさを乗り越える方法はある?

SNS疲れを感じる女性のイラスト

(千葉県 44歳 アユミ)

昔から仲の良い友人がいますが、最近SNSを見るたびにモヤモヤします。旅行に行ったり、高級レストランで食事したり、夫婦で仲良く過ごしている写真が並んでいて、見ていると「私は何してるんだろう」と虚しくなるんです。

自分でも嫉妬してるんだろうなって分かっています。でも、見たくないのに見てしまう。

私はパート勤務で、夫とは倦怠期。特別なこともなく、平凡な日々を過ごしています。そんな自分の生活が、彼女のキラキラした投稿を見るたびに色あせて見える。
こんな気持ち、どうしたらいいんでしょうか。

SNSをやめればいいのかもしれないけど、それもまた寂しい気がして……。

人と比べるというのは、人と競争するということ

回答

「昔から仲が良い」というところがポイントですね。同じスタート地点にいたのに、という点です。それなのに、今は憧れるような生活を送っていたら、確かに私もモヤモヤすると思います。

今、仲の良い友人と自分の暮らしぶりを比べてしまって、落ち込んでいる状況とのことですね。比較するたびに、なんだか虚しい気持ちになるというのですから、比較することが、ご自身にとってストレスになっていると言えるでしょう。

ここからは私の持論ですが、比較するということは、自分でも気付かぬうちに、他人との「競争」に巻き込まれているということです。もう一度言います。これは競争です。

SNS、特にインスタグラムでは、さまざまな人が他人に憧れられるような投稿をしています。平日にも関わらず、優雅にアフタヌーンティーに行ったり、しかもそこに高めのブランドバッグが写り込んでいたりすると、うらやましくなって当たり前です。

それは同時に、無意識のうちに自分の暮らしと比べて「どっちが上か」を考えてしまう、つまり競争している状態なんですよね。競争が好きな人もいれば、苦手な人もいます。苦手な人がいて当たり前です。

そういえば、私も競争が苦手なタイプです。ご自身も過去を振り返れば、きっとそうでしょう。私なんか、大学受験の時に「自分が受かれば誰かが落ちるんだよな〜」なんて考えて、一人でなんだか嫌な気持ちになっていました。

競争が得意な人は、人との比較を続ければいいでしょう。比較することで「自分ももっと頑張ろう」と思える、そんな人たちだからです。でも、あなたは違います。比較すること自体がストレスになっています。競争を頑張るための燃料にするタイプではありません。

スマホを見る女性出典:stock.adobe.com

だから、私からの提案は「SNSを見るのをやめてみましょう」です。

「なぜかSNSを見ると虚しくなる」という漠然とした感覚から、今のあなたは「なぜ」そう感じるのかを理解できたはずです。そもそも、SNSが自分にはあまり合わないということを実感できたのではないでしょうか。

SNSを見て全員参加の競争に巻き込まれないためには、見る頻度を減らすか、いっそやめてしまうしかないと私は考えます。見たくないのに見てしまうのは、それがクセになっているからです。

ちなみに、私も以前は時間があればインスタグラムをひたすらスクロールしている人間でしたが、今は違います。代わりに雑誌のサブスクに入り、時間のある時は豊かな情報に触れる時間にしています。

雑誌はいいですよ。SNSとは違う種類の情報に出会えます。それは「責任ある情報」です。多くの人の手が加わった雑誌には、信頼性があり、自分を高めてくれる力があります。

ということで、SNSという情報源の代わりにおすすめしたいのが、雑誌という情報源です。月数百円で利用できるのに、たくさんの素晴らしい情報に出会えるのは本当に魅力的です。ここらで少し、情報の入れ替えをしてみましょう。

たとえば電車の待ち時間など、これまでSNSを開いていた時間を雑誌を読む時間にあててみてください。同じスマホで違うアプリを開くだけですし、自然と「雑誌を読む」という新しい習慣が身につくと思います。

雑誌は比較を必要としません。そして、あなたをモヤモヤさせることもありません。洗練された情報に触れて、情報欲を満たしましょう。

これで、私の回答は終わります。

「比較=競争」であること、そしてそれが得意な人と苦手な人がいて当たり前だということが伝わっていれば幸いです。モヤモヤが解消され、SNSなしでも豊かな生活が送れますように。ご相談ありがとうございました!

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著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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