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38歳「正社員で働き趣味も充実してる友人がうらやましい。私は派遣で家族の仲も微妙。苦しいです…。」#ガンバラナイ人生相談

カルチャー

2021.07.11

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回は、学生時代の友人たちと自分の人生を比較してはその激しい落差に落ち込む相談者さんからのお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談文:「なんで私だけ…」と思います。

38歳、子どもと夫と3人暮らしです。

学生時代からの友人4人で連絡を取り合っています。
みな結婚し、今は子育ての真っ最中。ここまでは同じなのですが、みんなのことがうらやましくて、最近では妬ましいです。

都内に一軒家やマンションを購入したり、子どもを私立の小学校に入学させたり。

自分も働きつつも、趣味も充実させたりしていて……

我が家は家を購入できるほどの資金もないですし、むすこはヤンチャで授業中もケンカしたり、忘れ物したりと先生からの電話もしょっちゅう。
夫は寡黙で全然話は弾みません。

家計も赤字ぎりぎりだったので、私も仕事を始めました。しかし、正社員での復職は叶わず、派遣でなんとか雇ってもらうことができました。

友人たちはリフレッシュのために有給をとって美術館に行ったり、仕事が忙しいからと家事代行を頼んだり……私はそんな余裕のある働き方はできません。

結婚と同時に仕事を辞めてしまったという自業自得なところもあると思うのですが、なんでこんなに私はみんなに比べて低空飛行な人生なんだろうと悲しくなります。

みんないいな、うらやましいな、という気持ちが抜けません。それで苦しいのです。

どうすればいいでしょう。

(埼玉県 38歳 ぬぬぬん 派遣社員)

スタートラインが同じなだけに悔しさ倍増!同級生との比較

友人がうらやましい…

たしかに、学生時代の友人がとてもうまく行っているときの羨ましさったらないですよね。

なんてったって昔を知っているんですもん。あの時は私と同じ立場で一緒にバカ話したり、騒いだりしていたのに……という気持ちになり、私は同窓会が苦手だったりします。自分と同じ環境で過ごしていた人が、違う仕上がりになっていたら、あれれ? どこで違ったんだろうという気持ちが湧いて当然だと思いますよ。

「人と比較しない」などと言われるし、自分だってしたくないんだけれども、近い存在だったから無意識に比較してしまうのかもしれません。

ただ、比較が止まらないような状況が続くのは本当に苦しいですよね。嫉妬でやるせない、そんな気持ちにカタをつける方法を考えてみたいと思います。

友人は羨ましい。でも、そんな「友人関係」は羨ましくないかも

相談文を読んでいて、私もご友人の暮らしがものすごく羨ましくなりました。と同時に、そんな友達関係自体はあんまり羨ましくないなあ、と思ってしまったんです。

ぬぬぬんさんは、今、旦那さんやお子さんのことで悩んでいることを話ましたか?

話していないのだとしたら、それはなんででしょうか。
他の3名が幸せ話ばかりだから? それとも今の状況を素直に伝えたくないから? 

少なからず話しているとした場合は、ぬぬぬんさんの状況を知りつつも素敵な毎日の話をしてくるんだとしたら、決して悪い人ではないと思うけれど、少し不快な気持ちになって当然だと思います。

ぬぬぬんさんの状況を知っているか知らないのか、どっちだったとしても、あまり「羨ましくない人間関係」かもしれないと感じました。

ここでやりたいことはただ一つ、そもそもこの友人の皆さんとどんな関係でいたいのかを考えてみてはいかがでしょう。

私なら、楽しいことをガハハと笑い合えて、困った時に助け合える友人関係が理想です。

そんな友人関係をこのメンバーでできそうですか? 今すぐにできる想像がつかないなら、少しさりげなく距離をおいてみてはいかがでしょう。

友人関係だけではありません。旦那さんや、お子さんとの関係はどんな関係が理想ですか?
ぜひ自分にとって本当に「羨ましい人間関係」について考えて、そのためのコミュニケーションや行動をとってみてください。

たしかに、お金や趣味の理想を持つこともすごく大切だと思います。けれど、私なら今のパートナーがいて初めて生きるのが楽しいと思えています。
他者との理想的な関係性を築けたら、有給が取れないとか、契約社員であるとかは「ま、いっか」と思えるくらいの幸せを感じることができるかもしれません。

相談者さんにとって、理想的な人間関係がご友人やご家族と結べますように! 幸運を祈っています。

 

イラスト:フジコ

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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