相談:【すぐに諦める我が子】「やっぱやーめた」が口癖に。親はどうフォローすべき?
(大阪府 42歳 ハイハイ)
小1の息子は何でもすぐに諦めがちです。
「宿題しよっかな~」と言ってし始めたかと思ったら、「やっぱやめた」と言ってすぐマンガを読みだしたり…
パズルをやり始めたと思ったら、「むずい」と言ってすぐに投げ出したり……
サッカークラブの練習も最初のうちは真面目に取り組んでいるのですが、途中から「やっぱやめたい」と言ってベンチで休んだり……
集中力が足りないということなんでしょうか……?
もしそうだとしたら集中力をあげるために親として何かできることはないでしょうか?
どのように声掛けをしたらいいのか悩んでいます。
集中力がないというより、自己肯定感が低いのでは
何事もすぐに諦めてしまう息子さんのご相談ですね。集中力が足りないということなのでしょうか。将来、部活や仕事をすぐに辞めてしまったらと思うと心配ですよね。解決方法を一緒に考えていきましょう。
まず、今の状況を正確に捉えていきましょうか。
実際「集中力」がないのか、という点についてです。私は、お悩みを聞いていて、集中力がないというふうには感じませんでした。集中力がないのであれば、「やっぱやめた」とか「むずい」とかで物事をやめてしまわないと思うからです。
集中力が本当にないのであれば、「疲れた」とかそういう別の言葉が出てくるんじゃないかなと考えます。
結論から言うと、私が見る限り、「自己肯定感」が低くて物事を諦めやすいのではないかと感じました。要は、何かをやり始めたとしても、それを自分ができる気がしなくてやめてしまうのではないのかなと思ったんです。
自己肯定感の低い状態では、物事が自分にできるだろうと思えないから、そもそも物事をやる気もおきません。だから、何かを始めてはやめ、始めてはやめ、してしまうんだと考えます。
では、「自分にはできる」と思えるようになるためには、どうしたらいいのでしょうか。
それは、ご相談者さんが「小さなお題を出してあげる」ということで解決できます。まずは、タスクを細分化します。そして次に、その小さなタスクを与えてあげて様子をみるんです。例えば、宿題ですが、「まず1ページやってみようね」というふうに声がけをして見るのはいかがでしょう。それができたら褒めてあげます。
こうやって、小さな成功体験を積み上げていくことで、「自分にもできるんだ」という自己肯定感が少しずつ育まれます。自己肯定感を育むには、ちょっとしたタスクを完了させて、その「達成感」を感じることが一番です。
なぜ、息子さんの自己肯定感が低くなってしまったのか、詳しくはよくわかりませんが、やはり他の人と比較しがちな傾向があるのではないかなと私は推察します。「あの子にはできるけど、自分にはできなかった」ということが続くと、自己肯定感は低くなっていくものだからです。
「自分だってこうやってやればできる」というふうに、一つ一つ、一歩一歩着実に、息子さんらしく進んでいけたらいいですね。自己肯定感は、後天的に自分の力で高くすることができるものですから安心してくださいね。ご相談いただき、ありがとうございました。ご健闘を祈っています。