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健康に長生きしてもらいたいのに【禁煙できない夫】。どうしたらやめてもらえる?

家族・人間関係

2024.08.13

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「【禁煙できない夫】健康に長生きしてもらいたいのに…」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:【禁煙できない夫】健康に長生きしてもらいたいのに……

禁煙できない夫のイラスト

(岡山県 47歳 とろけるチーズ)

20代からたばこを吸い続ける50代の夫がなかなか禁煙できません。

先日の健康診断の結果が悪く、自ら禁煙宣言をしたのですが、長く続きませんでした。
子どもを産む前後など以前にも何度か禁煙に取り組んでいた時期があったのですが、途中で断念してきています。
夫の誕生日など事あるごとに私や子供たちから辞めてほしいと真剣に話してきましたが、想いが届かないようです……。

健康に長生きしてもらいたいので、一日も早く辞めてもらいたいです。
何かいい方法があれば教えてください。

タバコを吸っても、今具体的な不利益がないのが問題

回答

禁煙ですか〜、難しい問題ですね。何せ20代から吸っているとなると、30年くらい続いている習慣ですもんね。それを、即今日からやめるというのはかなり厳しい問題なんだと思います。では、一体どうすれば禁煙できるのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

まず、家族から「タバコをやめて欲しい」と何度も伝えてきているということでしたが、私はそれは逆効果になりうると考えます。

例えば、学校の宿題を親から、やれやれと言われて、せかされてやらされる時ほど、やる気って出ませんでしたよね。それと同じで、家族から「やらされている」感のあるやり方ではなかなか上手くいかないのではないのかなと思います。

健康診断の後の禁煙宣言も同様です。自ら禁煙宣言をしたとありますが、それも健康診断の結果を踏まえてのことですよね。それも、やや外的要因で「やらされている」感を感じます。

また、「健康に長生きしてほしい」から禁煙して欲しいというのも、やや漠然としている印象を受けます。タバコを一本吸い始める時に、その一本で今後の人生が変わるかと言われたら、そんなに変わらないから吸ってもいいかと考えてしまうのが旦那さんの心情のような気がしました。

今問題なのは、自ら禁煙をしたいと旦那さんが心からは思えていないことですね。他者からの働きかけや健康診断の結果では、心が動かないのでしょう。

禁煙出典:stock.adobe.com

そして、その心が動かない一番の理由は、タバコを吸うことによる「実害」も、吸わないことによる「実益」もないことだと私は考えます。例えば、健康診断の結果は悪くても、今現在のところ体調が悪いわけではないんですよね。だから、タバコを吸い続けているし、それで困っていないんです。そこが一番の問題点だと思うんですよね。

今実際タバコを吸うことで、体調が悪くなるんだったら、きっとすぐにでもタバコをやめるでしょう。このように実害がないことが、タバコを辞める必要性を感じていない原因です。

では、家族にできることは何なのか、それはズバリ「アメとムチ」作戦です。アメの方は、禁煙ができたら、旦那さんの好きなものをプレゼントするなどします。また、ムチの方では、禁煙ができなかったらお小遣いを減らすなどにあたります。

こうして旦那さんに、タバコをよる実益と実害を与えてみるということです。タバコをやめると良いことがある、また、タバコをやめないと悪いことがあるという状況を作ってあげましょう。

具体的には、1ヶ月禁煙できたら好きなものを買ってもいいとしてみましょう。それで、さらに継続できたら、また好きなものを買ってもいいとします。これは、ムチとアメのうち、アメの例ですが、これはかなり効くと思います。

この方法は、今までなかった家族の手助けがあります。時に励まし、時にお尻を叩きながら一緒に禁煙に向かっていけたらいいのではないでしょうか。タバコは30年も続いている習慣ですから、即刻やめるのは難しいと思いますが、家族が協力的になってくれれば、きっと乗り越えられる試練だと思いますよ。

ご相談ありがとうございました。タバコによる実益も実害もないのなら、創り出してしまいましょう。旦那さんに健康で長生きしてもらうために、家族一丸となって頑張っていってくださいね。ご健闘を祈っています。

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著者

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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