相談:親が頑固すぎる……「健康やお金の話」どう切り出すのが正解?
(福島県 47歳 ササミ)
親が高齢になり、健康やお金のことを話し合いたいのに、「自分はまだ元気だから大丈夫」と頑固に拒否されます。
例えば、体調が悪そうなのに病院に行こうとせず、「放っておいてくれ」と怒ります。
将来の介護や実家の管理、貯金のことを聞こうとしても「そんな話はするな」と機嫌を損ねてしまいます。
でも、突然倒れたり認知症になったりしてからでは遅いと思うと不安です。
どうすれば親が素直に話を聞いてくれるでしょうか?
あくまでも「親のため」というスタンスを全面に出す
健康のことやお金のこと、親が元気なうちに話し合っておきたいですよね。でも、頑固で話に耳を傾けてもくれないとのこと。一緒にどうしたらいいか考えていきましょう。
もし私だったら、「親のため」に話し合いたいんだよ、というところを前面に出して話し合いを提案しますね。
もしかして今まで「病気になったら、私が困るから」などと、困るのはご相談者さんだという話し方をしてしまっていないでしょうか。それだと、どうしても利己的な印象を与え、親の心も頑なになりがちです。
でも、親が困るから、親のために、と親が主語になるように話したらどうでしょう。自分のことを心配してくれているんだなという気持ちが伝わり、心の氷も溶けるかと思います。
例えば、病院に行ってくれないことについては、「もし家で暮らせなくなって、施設に入るようなったら、お父さんお母さんも悲しいでしょ?」と伝えてみてはいかがでしょう。親がこれからも幸せに暮らしていけるように、病院に行った方がいいよと話します。
介護については、「認知症とかになってから、私が勝手に治療方針を決めても嫌でしょ?」などと伝え、あくまで親の意思を尊重したいからというふうに伝えます。とにかく、親の意思を大事にしたいんだというスタンスでいきましょう。
また貯金については、「自分が亡くなった後、みんなが遺産で揉めたら困るでしょ?」といった形で伝えます。親が困る、親が嫌な気持ちになる、等こちらも親が主語です。
要は、何を話し合うにしろ、親のためなんだというところを強調するというところがポイントです。そうすれば、親も話に耳を傾けてくれるかと思いますよ。
親が頑固になる理由は、自分のことよりも、子どもが子どもの気持ちを優先させているように聞こえるからだと思います。だから、親を主語にして伝えることで、親の心の受け入れ体制を作れたらいいですね。
ご相談ありがとうございました! ご健闘を祈っています。