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<悪口癖の上司>社員の悪口ばかり言う上司をどうにかしたいんです……。【おのすんの人生相談】

カルチャー

2022.08.21

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「悪口を言ってくる上司をどうにかしたい…」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:悪口を言ってくる上司をどうにかしたい…

イラスト

(新潟県 47歳 絵梨)
顔を合わせる度に他人の悪口を言ってくる上司がいます。

昨日も上司が「あいつってミスが多くて、ほんっと仕事できないよなー」と言ってきたので、「そういうこと言わないでください」と言いましたが、笑って受け流されました。

本当に不快ですし、自分のことも他の方に言っているかと思うと腹が立ちます。

なんとか悪口を辞めさせ、皆が気持ちよく働ける社内環境を作るにはどうしたらいいでしょうか。
 

あなたの反応を楽しんでるだけ!悪口には「しんだふり」がベストです

回答

職場での悪口ですか〜。しかも上司となると厄介ですね。立場上、こちら側で対抗できることが限られてきますし。でも、「悪口はやめてください」って言ったんですか?なかなか気骨のある方ですね。本当にすごいです。私はそういう人好きです。

けど、ちょっと気になったのが、その反応こそを上司が楽しんでいるんではないかと思ったんですが、どうですかね?私がみるに、この上司はなかなかしたたかな人です。あなたが部下で、自分に対して何もできないことがわかった上で悪口をっているように見えます。しかも、あなたは正義感が強い方です。悪口をあなたに話しているときの、あなたの嫌悪にゆがむ顔、あなたの反抗的な態度や言動、その全てが上司の思うツボになっているんではないでしょうか。

たとえば、あなたがネコになったとします。動いて逃げ回る小さなネズミのおもちゃと、その場から一歩も動かない石ころがあったら、どっちで遊びますか?きっと反応が楽しいネズミのおもちゃです。すごくムカつく言い方になりますけど、あなたは上司にとって、絶対に仕返しをしてこない「おもちゃ」になっているんです。

負け戦だと分かった上で上司に勝負を挑むのは、はっきり言って賢くないと思います。それが、正義感とか、みんなのため会社のため、みたいな理由はすごく美しいけれど、もしも、それで戦いに負けて、あなたが仕事しづらくなったら、悲しむ人はもっと身近な人に代わるだけです。今現在は、上司の悪口に対して傷ついているのは会社の同僚だったりですよね。でももし、赤子の手をひねるくらい簡単に、上司があなたの会社での立場を悪くしたらどうでしょうか。それで仕事が続けられない状態になったとしたら、次に本当に困るのは、あなたの家族だったり、パートナーだったり、もっと「あなたにとって大切な人たち」になってしまいます。

正義感があるというのは素敵なことですし、本当はこの世の全員があなたみたいな人間だったら素晴らしい世の中になります。間違いありません。けど、現実はもっともっと泥臭くて、理不尽なことだって多くて、でも仕事はしないと生活できないじゃないですか。そうした中で、私があなたに一番伝えたいことは、「他人より自分を優先してください」ということです。自分の雇用を守ることをもっと大事にしてくださいということです。

「他人より自分を優先してください」、なんて実際口にする人はきっとすごく少ないと思います。また、あなたにそう言ってくれる人も今まであまりいなかったのではないでしょうか。あなたは正しいことがきっと好きな方なんだと思います。ただ、「他人より自分を優先する」、「自分を先に守る」ということがあってこそ、あなたの本当に大切な人たちが守れるはずです。

かなり具体的な上司への対処法としては、「石になる」ということでしょう。反応を楽しんでいる人には、「無反応で返す」、これです。表現としては死んだふりでもなんでもいいですけど、悪口を言っても面白くないヤツになることです。こうするのが最大限の反抗だというふうに私は思います。とても残念ですが、相手が上司だというのを決して忘れないでください。

短期的にこちらの対抗策で乗り切ったら、長期的にはあなたが上司の上司になってください。あなたの求める「上司に悪口を辞めさせる」ための根本的で唯一の解決法です。要は、短期的な策を利用しつつ、来たる時を待つんです。待つために、今は石になってください。時を待って勝ち戦に持ち込んでください。

まとめになりますが、今回のご相談に私自身も共感できる部分が多くありました。私も実は曲がったことが大嫌いなタイプなんですよね。他人の曲がっている部分を指摘したことは今までたくさんありました。ただ、それが結果として「自分のため」になったかというと今となっては疑問なんです。こうあるべきだとか、こうしなきゃいけないからとか、自分はちゃんとやっているのになんでこの人はできないんだろうか、などという気持ちで他人を変えようとしても、他人はそう簡単に変わりません。結局、自分のエネルギーを消費して終わりだったことも多くありました。まさに「タダ働き」でしたね。

今回のご相談を通して、自分さえ良ければみたいな視点ともまた違う、「自分を一番大切にするし、していいんだ」という考え方を知っていただけたらすごく嬉しいです。ご相談ありがとうございました。「負け戦」も「タダ働き」もせず、ぜひとも自分を一番大事にできると思う選択をしてくださいね。ご健闘を祈っております。
 

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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