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42歳女性のお悩み相談。「子どもが成長したので仕事復帰したいけど私が得意なことって…?」

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 42歳女性のお悩み相談。「子どもが成長したので仕事復帰したいけど私が得意なことって…?」

2022.08.14

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「自分の長所が見当たらない…」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:自分の長所が見当たらない…

イラスト

(愛知県 42歳 愛子)

子どもが成長し、そろそろ本格的に仕事復帰を検討している主婦です。

いざ就職!といっても、好きなことや、やってみたいことも特にないし…得意なこともありません。

出来れば長く続けられる仕事がいいのですが、一体何から探せばいいのやら。

好きなことや得意なこと以外で続けられる仕事探しのポイントなどがあれば教えてください!

夢はないが消去法で!人間、どんなスキよりキライが勝つもんです

回答

長く続けられる仕事ですか。それ、ものすごく大事な視点だなぁって思いました。近年「やりたいことやろう」みたいな、「やりたいことをやって当たり前」みたいな風潮ってある気がするんです。でもその中で、綺麗事だけじゃない「生活」っていう側面にフォーカスされている地に足のついたご相談で、個人的に私はすごく好きです。

何か一つの軸をもとに仕事を選ぶのもいいんですけど、「消去法」もアリなんじゃないかなと私は思ってます。得意や好きを伸ばすのは美しいんですが、長期的には「ストレスを減らす」っていう視点が仕事においては結局ウエイト大きくなってくる気がするんですよね。

人間て、「ネガティブ」を強く感じやすいじゃないですか。学生時代とかに「あの子にあんなこと言われた」みたいな、コンプレックスの記憶を引っ張り出してきては、「はぁ…」って落ち込んだりすることって未だにあると思うんですよね。でも、学生の頃に人から言われた「褒め言葉」なんて一つも思い出せないもんなんですよ。要は、ネガティブなことって実際よりも誇張されやすかったりするんです。

だったら、ネガティブ要素を減らしてく。つまり苦手とか嫌な仕事を徹底して排除してくってのが、最終的に幸せの総量を増やしてくれるんではないでしょうか。しかも、得意なこととかって、うんうん考えても全然出てこないんですよね。好きなことも同じです。でも、逆は簡単じゃないですか。自分の短所とかってすぐに出てきません?それを利用しない手はないですよ。

嫌いなことはなんですか?嫌なことはありますか?例えばですけど、私は会話の無い仕事が超苦手だったりします。昔ジェラート製造のバイトしてたことがあって、その時に一人きりで「ジェラート室」に1日中こもって黙々と仕事してる時は、本当に地獄でした。根っからのおしゃべり体質なので、誰も話し相手がいなくてすごくしんどかったんです。でもきっとそこがいいと感じる人も多いんでしょうね。私がもし話さなくて全然平気なタイプなら最高の職場だったんだと思うんです。

そのバイトをする前は、正直「ジェラート」というキラキラ感に完全に飲まれてましたね。得意や好きをものさしにするって、とても夢があるし、美しいし、なんだかそういうことを仕事にできている人がうらやましくなったりもします。でも、実際に自分がやってみたら「なんか違う」ことも多いんではないでしょうか。別の言い方をすると、「期待」っていう気持ちを全面に出してくと、違った時に結構ダメージ大きいんですよね。

だから、自分にとってストレスのないほうを選ぶ「消去法」が仕事選びでは最強だと私は思っています。消去法ってなんだか仕方なく選ぶみたいな印象が強いですけど、積極的に選ぶ消去法ですから、これは「攻めの消去法」ってことで間違いありません。

自分の苦手や嫌いをうまく利用して、素敵なお仕事が見つかったらいいですね。ご相談ありがとうございました!苦手や嫌いなことにこそ、その人の個性が出ると思うので、自分らしい選択ができますように。ご健闘を祈っております。
 

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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