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友人は会社で昇進したり表彰されたりして喜んでる。「昇進したくない私って変ですか?」#人生相談

カルチャー

2022.06.19

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「昇格したくない私って変ですか?」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:昇格したくない私って変ですか?

イラスト

(東京都 39歳 トンビ)

正社員で働いています。結婚はせず、今一人で暮らしてます。

わたしは人の上に立つリーダーのような役割が苦手で、自分で言うのもなんですが、縁の下の力持ち気質です。
何かで表彰されるなど目立つのも苦手です。

友だちと仕事の話をすると、「先日表彰されちゃった!」とか「ついに部長になれた!」などの話で盛り上がり、ついていけません。

昇格したくない私って、変でしょうか…。

 

「昇進神話」はもう古い!適材は適所で輝いていこう



縁の下の力持ち気質、最高ですね。ご相談者様がとても羨ましく感じられる人も多いと思いますよ。私はどちらかと言うと、自分が一番じゃないと気が済まないタイプです。逆の立場なのですが、お気持ちはわかる気がします。回答

「全員がリーダーを目指さなくてはならない」という風潮ってありますよね。リーダーになるためにみんなが頑張るじゃないですか。でも、リーダーになれる人数は限られています。リーダーになれない人はもちろん出てくるわけです。

昇進できなかった人が、決して間違っているわけではないんですよ。ただそこで、自分はダメなやつなんだと感じたりする人も出てくるんですね。「昇進するのが正しい」という考え方は、このように人を追い詰めやすい考え方であると思います。

これを仮に、昇進すれば幸せになれると信じていることから「昇進神話」と名づけてみましょう。昇進神話を信じる人は、逆に言えば、昇進しなくては幸せを感じられません。それってどう考えてもしんどいものの考え方ですよね。

一方で、ご相談者様はご自身の”適材適所”を見抜いておいでなのではないでしょうか。それこそ、今まさに世の中的に必要な考え方だと私は思います。とにかくがむしゃらに頑張れば何とかなった、そんな高度成長の時代の「昇進神話」はもう古いはずです。これからは、サステナブルに自分の適所で自分らしく輝いていく時代ですよね。

昇進したくない、そんな人がこれからはどんどん増えていくのではないでしょうか。みんながみんなリーダーになっては、組織が成立しませんもんね。一人一人の違いを受け入れて、適材は適所で働いていきましょう。

昇進しなくても、目立たなくてもいいんですよ。縁の下の力持ちがいなくては、リーダーも組織も存在し得ないのですからね。これからも、その気質を大切になさってください。ご健闘をお祈りしております。ご相談、ありがとうございました!
 

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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