相談:昇格したくない私って変ですか?
(東京都 39歳 トンビ)
正社員で働いています。結婚はせず、今一人で暮らしてます。
わたしは人の上に立つリーダーのような役割が苦手で、自分で言うのもなんですが、縁の下の力持ち気質です。
何かで表彰されるなど目立つのも苦手です。
友だちと仕事の話をすると、「先日表彰されちゃった!」とか「ついに部長になれた!」などの話で盛り上がり、ついていけません。
昇格したくない私って、変でしょうか…。
「昇進神話」はもう古い!適材は適所で輝いていこう
縁の下の力持ち気質、最高ですね。ご相談者様がとても羨ましく感じられる人も多いと思いますよ。私はどちらかと言うと、自分が一番じゃないと気が済まないタイプです。逆の立場なのですが、お気持ちはわかる気がします。
「全員がリーダーを目指さなくてはならない」という風潮ってありますよね。リーダーになるためにみんなが頑張るじゃないですか。でも、リーダーになれる人数は限られています。リーダーになれない人はもちろん出てくるわけです。
昇進できなかった人が、決して間違っているわけではないんですよ。ただそこで、自分はダメなやつなんだと感じたりする人も出てくるんですね。「昇進するのが正しい」という考え方は、このように人を追い詰めやすい考え方であると思います。
これを仮に、昇進すれば幸せになれると信じていることから「昇進神話」と名づけてみましょう。昇進神話を信じる人は、逆に言えば、昇進しなくては幸せを感じられません。それってどう考えてもしんどいものの考え方ですよね。
一方で、ご相談者様はご自身の”適材適所”を見抜いておいでなのではないでしょうか。それこそ、今まさに世の中的に必要な考え方だと私は思います。とにかくがむしゃらに頑張れば何とかなった、そんな高度成長の時代の「昇進神話」はもう古いはずです。これからは、サステナブルに自分の適所で自分らしく輝いていく時代ですよね。
昇進したくない、そんな人がこれからはどんどん増えていくのではないでしょうか。みんながみんなリーダーになっては、組織が成立しませんもんね。一人一人の違いを受け入れて、適材は適所で働いていきましょう。
昇進しなくても、目立たなくてもいいんですよ。縁の下の力持ちがいなくては、リーダーも組織も存在し得ないのですからね。これからも、その気質を大切になさってください。ご健闘をお祈りしております。ご相談、ありがとうございました!