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50代になり「自分の未来」について考えたら不安に…。「人生の目標」を考える“とっておきの方法”

心と体

2024.10.22

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは『【これまで感じたことのない不安】自分の人生の目標って……?』というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:【これまで感じたことのない不安】自分の人生の目標って……?

将来が不安でたまらない女性のイラスト

(大阪府 55歳 優紀)

子どもたちが大学生と高校生になり、手がかからなくなった今、これまで感じたことのない不安を覚えています。
子育てに忙しい日々が長かったため、自分の時間や人生について深く考える余裕はありませんでしたが、今はふとした瞬間に、自分がこの先どう生きていけばいいのか、自分の未来に対して漠然とした不安を感じています。
これまで家庭に尽くしてきたことに誇りはありますが、今後は自分自身のために何か新しいことを始めたいとも思っています。
しかし、何から手をつければいいのか、どんな目標を持てばいいのかも分からず、ただ焦りばかりが募っています。
更年期ということもあり、情緒不安定になっているだけかもしれませんが……。

「いつかやってみたいことリスト」を作ってみよう

回答

自分の未来をどう思い描けばいいのか、悩んでおいでですね。更年期で情緒不安定になっているのかもとありますが、私は全人類がこういう不安を抱いて、日々暮らしていると思っています。ご相談者さんにとっては、このタイミングだったというだけです。

はっきり言います。

人生の目標なんぞは、なかなか見つかるものではありません。私も、長年人生の目標を探していますが、全く見つかりません。あらゆる手を使って自己分析をして自分を知ったり、また大量の本を読みましたが、しっぽさえも掴めませんでした。

だから、人生の目標を思い描けるようになるのは長い時間がかかると覚悟しておいてください。その目標は探し続けるしかありません。共に頑張りましょう。

でも、それでは現在抱いている不安は無くなりませんよね。そこで、こんな方法はどうでしょうか。

「いつかやってみたいことリスト」を作るんです。

いつかやってみたいことリストなんて、長ったらしい名前だなという印象を受けるかもしれません。単に「やりたいことリスト」と同じでしょ、とも思われるかもしれませんね。

でも、全然違うんです。その理由を説明します。

私も、以前はやりたいことリストを作っていました。でも、やりたいことをあげていくうち、「これってやらなきゃいけないことも書いているよな」ってことに気づいたんです。

そうなんです。やりたいことリストって、書いているうちに「TODO リスト」化してしまいがちなんですよね。

「あ、これもやらなきゃ」とか「あれも、すべきだよね」とか、これは明らかにタスクというものも紛れてしまうんです。それによって、自分が本当にやってみたかったことが埋もれてしまうのは、すごくもったいないですよね。

そこで、私が編み出したのが「いつかやってみたいことリスト」です。

「いつか」という部分が入っていることによって未来志向になり、「やってみたい」という希望形になっているところがポイントです。これによって、TODOリストから脱却することができるんですよ。

いつかやってみたいことリストは私も普段から使っています。スマホのメモアプリに、いつかやってみたいことリストというスペースを作り、思いついたら書き足すようにしています。

最近だと、「夫とラウンドワンに行って卓球をしたい」などと書きました。こういう小さいことでもいいんですよ。小さなことから大きなことまで、いつかやってみたいと思っていたことをどんどんあげてみましょう。

それで、一個ずつトライしてみてください。いつかやってみたいことリストは、全部自分のためにやりたいことが書かれているはずです。だから、それから始めてみましょう。

メモ出典:stock.adobe.com

人生の目標は探しつつ、いつかやってみたいことリストを使って、小さな夢を叶えていきましょう。そうすればおのずと何から手をつけたらいいか分からないという、漠然とした不安は解消されるはずです。

やりたいことリストと、やってみたいことリストは、名前こそ似ていますが、全くの別物です。こうした少しの名前の違いだけで、自分から引き出すものが変わってきます。だから、リストの名前はすごく大事なんですよ。

いつかやってみたいことリストを書く用の可愛いノートを用意してみるところから始めるのもいいかもしれませんね。小さな夢を叶えるうち、大きな夢がその脇に転がっているかもしれませんよ。この度は、ご相談ありがとうございました。ご健闘を祈っています。

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著者

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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