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【ガンバラナイ人生相談】「周りが頑張っているから自分も」の落とし穴|自分のペースで歩けていますか?

カルチャー

2021.04.18

こんにちは! ガンバラナイクリエイターの「おのすん」です。 「みんなもやっているし」「私も頑張らなきゃ」と努力でカバーすることをエライと褒められた世代の私たち。何かうまくいかないときも「私の努力不足かも」とさらに自分を追い込んでいませんか?

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。普段、色々な方から電話で人生相談をいただきます。これまでたくさんの方のお悩みと向き合ってきた中で、やはり多いのが仕事のお悩み。今回は、職場でやる気が出ず困っている相談者さんからのお悩みを取り上げてみます。

最近意欲はありますか

仕事をするときに「楽しい!」「もっとできるようになりたい!」などの意欲はありますか? もちろん、お金のためと割り切ることも大切ですが、長い人生で多くの時間をかける仕事時間。お金のためだけと割り切れないのでは。

フルタイムのお仕事でも、パートでもアルバイトでも、家事だって立派な労働、仕事ですよね。

最初はやる気があって始めたはずの仕事なのに、ある時ふとモチベーションがなくなっている自分に気づくことってありませんか。やる気、モチベーション、意欲。これらは曲者ですよね。やる気が出ないと毎日がツラくなります。割り切りが必要、だなんて人が簡単に言えることではありません。

毎朝憂鬱、どうしても「やる気が出ない」

今回のご相談者さんは、最近転職を決めました。

以前勤めていた会社がコロナにより雲行きが怪しくなったため、自ら転職を決意したのだそうです。

コロナで求人が少ない中、幸運にも希望の仕事に就くことができたんだそう。……と、ここまでは良かったのです。しかし、職場になじめず、仕事もうまくいかない、最近はどうしてもやる気が出ないとのことなんです。

周りの上司や同僚の姿をみては「自分が同じようにできていない」と劣等感を感じる。でもだからといって必死に頑張りきれないのとだと話してくれました。

「周りの人と同じくらい仕事ができない」という劣等感への処方箋

頑張らない人生相談イラスト:フジコ

この相談を聞いて「仕事なら辛くて当たり前。仕事なんてやる気が出ないものだもの」と思う方もいるかもしれません。もちろん仕事はラクではありません。それを「やる気がでない」からといって必死にならないのは甘えていると思う方もいるのかもしれませんね。

しかし、私がその相談者の方にお伝えしたのは「自分のペースを守りましょう」ということでした。

短距離がとても速い人に「そのままのスピードで1キロ走って」というと過酷ですよね。

つまり、物事にはペースがあります。仕事は毎日のことなのに、あなたは急に周りに合わせて全力で走りすぎてはいないでしょうか。
私が見る限り、なぜだか短距離走の速さで長距離を走ってしまう人が多すぎます。いわば50メートル走の面持ちで、人生百年を生きようとしている。そんなのしんどくて当たり前です。つまり、この世にはペースというものが存在すると思うのです。

マラソンのような長距離を走ったことがある人はわかると思うのですが、長い距離を途中リタイアせずに走りきることを目標とした場合、自分のペースを守ることが本当に大切になります。周りに合わせてしまったり、最初に無理をしすぎると途中で棄権することになりかねません。人生は長いのです。仕事だって同じではありませんか?

さらに私はこうも言いたいです。あなたにはあなただけの歩み方、ペースがあると。そもそもあなたが自分と比べている周りの人やみんなは、あなたとは体力も違えば、物事の感じ方も捉え方も違います。だから、どんなにやりたい仕事であっても自分にやれるペースがあり、さらに自分に合っているペースがあり、それを踏まえて自分が楽しくできるペースがあるはずです。

これを読んで、もし「はっ」と思い当たることがある方は、ぜひ最近の自分のペースについて振り返ってみませんか。

仕事や家事、育児などにおいて今のあなたは自分のペースを守れていますか。

後日談ですが、自分自身のペースについて考えてくださった相談者さんは、試行錯誤の末、良い意味での「マイペース」を見つけ程よく仕事をし始めたそうです。しかも、前までは仕事だけで疲れ果てていた気持ちが楽になり、趣味の韓国ドラマを見る余裕ができたとか。

そう! いつだってマイペースがベストペース! 私は常に、ついつい全力で生き過ぎちゃうあなたに寄り添います。それでは次回もお楽しみに。

イラスト:フジコ

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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