相談:不登校の息子が「ヒマだ~」と連発。親としてどう対応するのが正解?
(愛知県 46歳 たんぽぽ)
中学生の息子が数か月前から学校に行けなくなりました。
最初のころは、私も夫も「学校に行きなさい」と毎日説得していましたが、それが逆効果だと気づき、最近は「無理して行く必要はない」と考えるようになり、本人に任せるようにしました。
息子は日中ゲームばかりして過ごしていましたが、最近「ゲームにも飽きてきたわ」「ヒマだ」と頻繁に言うようになりました。
私はこのタイミングを活かして、息子が少しでも興味を持てることや将来につながりそうなことを提案してあげようと思いましたが、私から提案すると息子が反発してしまう恐れもあり断念しました。
ヒマだと連発してくるのは何かを試されているような気もしています。
親としてどう対応するのがよいのでしょうか。
とにもかくにも家の外に出る練習から始めよう
不登校になってしまった息子さんのご相談ですね。「ヒマ」とつぶやく機会が増えたそうですが、それが何を意味するのか一緒に考えていきましょう。
私が思うに、ヒマと言うようになったのは、本当にヒマだからなんだと思います。ゲームに飽きた、今の生活に飽きたという方が正しいでしょうか。
何か試されているような気がするということですが、ヒマだと言うことによって、こっちの反応を見ているのだと思います。どんな反応するかな、何か提案してこないかな、と待っているようにも見えますね。
もし私がご相談者さんだったら、息子さんが家の外に出る機会を増やすよう促しますね。散歩でもなんでもいいんです。とにかく家の外に出ることが肝心です。
ゲーム三昧で家にこもりきりというのは、精神面、身体面でもよくありません。家にずっといることで体も凝り固まりますし、何より気分が変わりませんよね。ゲームをしていると、ずっと同じ刺激しかありませんし、それがヒマと言うことに繋がるのではないでしょうか。
まずは、学校には行かなくていいから、外に出る練習から始めてみませんか?
外に出る機会を作る方法は色々あるのですが、まずは「ジム」に通うのはどうでしょうか。外に出る機会になりますし、それに、なまった体を動かすことができます。同級生もいない場所でしょうし、かなり気楽に始められると思いますよ。
体を動かすのが楽しいと思えたら、ゲームをずっとしているより、精神的にも身体的にも健康的です。「家の近所のジムに行ってみない?」といった感じで誘ってみましょう。
または、ボランティアに参加してみるのもアリかもしれません。地域でやっているボランティアセンターがあると思うので、そこでボランティアを探してみましょう。
ここでポイントなのは、「人の役に立つ」という経験ができることです。
今、不登校で、家にこもりきりのため、自己肯定感はかなり下がっていると思うんですよね。でも、ボランティアをして人の役に立つことで、「自分でも人の役に立てるんだ」と、自分の存在を肯定してくれる他人と出会うことができます。
ボランティアと一口にいっても、障害を持つ方のサポートをするものや、子どもと関わるものなど、色々あると思いますから、ご自身に合ったものをやってみるのが良いと思います。
ジムも、ボランティアもとにかく家の外に出ることが肝心かなめです。家の中にいたら、ずっと気分も変わらないですし、やたらと思い詰めてしまいがちなんですよね。
だから、とにかく息子さんを家の外に出すことを第一に考えてみましょう。方法は、他にもあると思うので、ぜひ息子さんに合った方法を一緒に探してあげてくださいね。
そうやって、だんだん外に出るのに慣れることで、学校でのことも自然と客観的に見れるようになるはずです。ですから、外に出て新しい刺激をもらうのはすごく必要なことなんですよ。その刺激が、前向きな考え方を生み、少しずつ学校に行くこと対して前向きな気持ちになれるのではないかと思います。
この度は、ご相談ありがとうございました。外に出ることは、学校にいく練習にもなります。練習を積み重ねて、いずれ学校に戻れるようご健闘を祈っていますね!