連載記事

「両親のもめごとに巻き込まれてめんどくさい」けど実家で暮らすしかない……#ガンバラナイ人生相談

カルチャー

 仕事を辞めて実家に。両親が不仲で困っています

2021.05.30

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回は、家族で過ごす時間の増えたコロナ禍ならではのお悩みです。

広告

連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談: 両親の仲が悪く、家での居心地が悪いです

現在34歳、未婚。実家で暮らしています。

管理栄養士の資格をもっていて、大学を卒業してから3年前まで東京で保育園の給食係として正社員で働いていました。

しかし、持病がみつかり、2か月ほど入院も必要だったこと、資格も持っているからまた働けるだろうと一旦治療に専念するために仕事を辞め、実家に帰ってきました。

1年ほど治療しつつゆっくり過ごしている間にコロナになってしまい、新しい就職先も見つからず、実家から出れない状態です。
もともとすごく両親との仲がいいわけでもなかったのですが、コロナでみんな家にいて、私も親に反発してしまいますし、母と父もケンカしがちです。
ちょうどこのコロナの時期に定年退職した父が何もやることがないためか母の言動ひとつひとつにつっかかるので、母がキレて私に愚痴ばかり言います。

私も同調していると、父から「この家は俺が稼いだ金で建てたものだ。そんなに文句があるなら出ていけ!」と言われました。でも仕事も貯金もない……

母は私を頼ってくるだけなので、最近はイライラしてつい母にも強い口調で話をしてしまっています。家にいるのがツライです。
この状況、どうすればよいでしょうか。

(茨城県 34歳 みんてぃ アルバイト)

コロナ禍で家族の問題は増えたかも

不仲の両親。家にいたくないけれど仕事がない

コロナ禍だからこその、やりどころのないイライラをぶつけられてお辛い思いをされてきたことと思います。本当にお疲れ様です。

お父様も、普段なら外に出かけて楽しく趣味でストレス発散! といけないところ、お母様に当たってしまうのでしょうか。
お母様も、普段ならばその愚痴をご近所さんとの井戸端会議で発散! ともいけないのでしょう。

でも、だからといって相談者さんがこんなふうな目にあって良いわけないですもんね。母親の話を聞いていただけなのに、とんだとばっちりを受けそうになっているなんて許せません。

全国共通「両親の揉め事、子、巻き込まれ問題」

ただ、私が一つだけ思ったのは、相談者さんがわざわざ2人の問題に巻き込まれにいっていないかということです。

これは両親の問題でありそれ以上でもそれ以下でもないかもなあ、と感じたんです。つまり、両親2人の問題であって、相談者さんの問題ではないのかもというふうに思いました。

例えば日本では、子どもが親の介護などの面倒をみますよね。自分の仕事にプラスして、家事に育児までやらなきゃと手一杯な方もいるはずです。

でも、私はこのやり方が果たして正解なのだろうかと思ったりします。親が年をとったとはいえ、親の面倒は親自身でみる。それでもいいのでは? むしろその方が自然なのでは? とも思います。もちろん「自分の親だから、できるだけ私がやりたい」と心から思っている場合はいいんですけど。

今回のご両親のもめごと、小競り合いのようなものでしょうか。なんというか、相談者さんはわざわざ巻き込まれなくてもいいと思うんです。もし私なら思春期特有の「おうちに帰りたくない病」のように暮らすことを選びます。休みの日は図書館や空いているカフェで過ごしたり、ご飯の時間帯をずらしたりしてもいいかもしれませんね。「負担になりたくないから」など穏便に「自分のご飯は自分で用意するよ」などもいいと思います。

物理的に距離を取りつつ、ご両親の問題はご両親の問題だから2人で解決してほしいというスタンスをとってみてはいかがでしょうか。2人の問題は2人の問題、私には私の問題があるというようにしてみるのはどうでしょうか。そして、本来のご自身の暮らしや人生に向き合う時間が今まで以上に取れるようになったら嬉しいなと思っています。

自分と向き合う時間を増やし、持病の治療に専念されてください。そして、どうか自分の人生と楽しい一人暮らしをいつか手に入れてくださいね。

私からのメッセージが届きますように。うまくいくよう祈っています!

 

イラスト:フジコ

広告

著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

ガンバラナイクリエイターおのすんのガンバラナイための人生相談

広告