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義母が連絡なしで突然の訪問。子どもに勝手にテレビを見せたり掃除をしたり、やりたい放題で困る…。<ガンバラナイ人生相談>

カルチャー

 おのすんのガンバラナイための人生相談

2022.07.10

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「突然の訪問…義母が連絡なしで何度もやって来てやりたい放題で困る…」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:突然の訪問…義母が連絡なしで何度もやって来てやりたい放題で困る…

イラスト

(千葉県 35歳 和子)

私は結婚前からお義母さまと仲良くさせてもらっていて、二人だけでも会う間柄でした。

しかし、結婚して子供が産まれてからというものの、ほぼ毎日、連絡なしに突然家にやって来て、子供を見に来るようになってから、ちょっと苦手な存在になってしまいました。

子どもを可愛がってくれるのはとても有難いことなのですが、勝手にテレビをつけたり、「ここ汚いですね~」とか子供に言いながら掃除をし出したり…やりたい放題です。

子どもにテレビはなるべく見せないようにしたり、掃除は子どもが寝てからやっていたり、私なりに考えがあっての行動なのですが、言っても聞く耳持たずで困ります。

どうしたら義母の突然の訪問ややりたい放題を抑えられるでしょうか。

「距離感バグってる人」過干渉タイプはお子さんにも悪影響です

回答

人のプライベートに踏み込んでくる人っていますよね。私の両親も毒親まではいかないですが、過干渉系だったのでお気持ちよくわかります。「距離感がバグってる」というか、そもそも相手に踏み込んではいけないボーダーラインがあることを知らない人たちなのかもしれません。

ここで、少し私の話になるのですが、私自身も過干渉な親のもとで育ちました。小学校の頃から、食べるお菓子のカロリーとか何もかも管理されてましたね。現在は両親を許していますが、正直に言って親のせいで失ったものは沢山あります。

それで、です。ここがポイントなんですが、私の「祖母」も人のプライベートに踏み込んでくるタイプだったんですよ。祖母の干渉的行為も、孫の私に影響を与えました。

そんな環境の中で成長した私は、結果として大変こり固まった考え方を持つようになりました。それっていうのは、「自分で考えても仕方がない、なんでも親に聞こう」というものです。「自分で考えてもどうせ否定される、それなら考えても仕方ない」という発想ですね。

当時こそ「親や祖母が絶対に正しいんだ」と信じて全く疑わなかったですね。その後、彼らから解放されるのに何年もの年月がかかりました。本当に辛い時間でした。私が問題を解決するためにやったことはたった一つです。「物理的な距離」を取ることなんですよ。

今回ご相談いただいた件なら、きっとまだ間に合うと思います。今はまだ、ご相談者様だけしか被害者が出ていないからです。私が最も心配なのは、義母からみて孫にあたる、ご相談者様のお子さんに影響が及ぶことです。逆に今しかないです。お子さんのためにも、はっきりキッパリ義母と距離を取ってください。

まず初めにカンタンにできることがあります。それは、夫を味方につけることです。「これこれこういうことがあり、義母の行き過ぎた行動に困っている」と訴えましょう。こういうタイプは誰に対しても基本同じスタンスでくるんですね。和子さんの夫だって、子供の頃を振り返ればピンと来る出来事の一つや二つ必ずあるはずなんですよ。きっと味方についてくれます。

より具体的な解決法としては、言葉で伝えるしかないと思います。「あまり家に来て欲しくない」とか、直接的な言葉で話します。夫と一緒にやりましょう。一般的に「角を立てるな」とよく言われますが、今回は多少の角は立つと思いますし、しょうがないと思います。

今回は相手が相手なんですよね。失礼なことをする人が失礼とわかっているならまだマシなんですよ。失礼を善意でやっている人が一番困り物なんです。なので、角は立ちますし避けられないはずです。「善意の悪」に対処するには、相手に伝わるように伝えないと意味がないからです。

義母となんとかうまくやりたいというお気持ちはとてもよくわかります。ですが、大切なお子さんのためには、たとえ関係が多少ギクシャクしようとも心理的かつ物理的距離をとる必要があるかもしれませんね。

同時に、距離をとったら、その距離をキープすることも大事です。今もそしてこれからも、ご相談者様並びにお子さんのプライベートがきちんと守られますように。ご健闘を祈っています。ご相談ありがとうございました!

 

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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