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48歳女性の相談「わたしには友人がいません。今は支障ありませんが、将来困ったりするものでしょうか…」

カルチャー

2023.02.28

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「友人がいないのって問題?この先困ったりする?」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:48歳ワーママ「友人がいないのって問題?この先困ったりする?」

イラスト

(富山県 48歳 おはぎ)

48歳ワーママです。
私には友人がいません。

子どもも中高生と大きくなり、いわゆるママ会もなくなり、ママ達と疎遠になりました。
職場では付き合い程度の人間関係しかなく、プライベートで付き合うような友人はいません。
学生時代の友人とも育児や仕事の忙しさから疎遠になり、今連絡をとっている友人はいません。

もともと一人が好きですし、夫や子どもと過ごす時間が楽しいので、現在のところ寂しさや不便は感じません。
しかし、同僚は女友達とラインしたりランチしたりお出かけしたりと忙しそうですが、
友人がいないのは、人として問題があったり、今後困ったりするものなのでしょうか?

むしろ人として最強!あなたは自分で自分を満たせる特別な人

回答

大人になってから友人を作るのは難しく、また、歳を重ねるにつれ疎遠になっていくような気がします。そう考えると、友人がいないことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

ただ、ご相談者さんの場合、今寂しくてたまらない〜と困っているわけではない様子ですね。

「え!それって、最強じゃん!」と思ったのは私だけでしょうか。

たぶん私だけじゃないと思います。むしろ、このお悩みを聞いて、羨ましいと思う人は多いはずですよ。

元々1人が好きだし、家族との時間も楽しいなんて、そんなの最高じゃないですか!

それでも悩んでいらっしゃるのは、恐らく「はたしてみんなと違う自分はおかしいのか」という部分でしょうか。

私もそうなのですが、人類は間違いなく寂しがり屋がマジョリティです。

テレビを観ていても「どこまで1人でできるか」というトピックが飽きもせずでてくるのはそのせいです。「一人焼肉行けます〜」なんてゲストの女優が言ったもんなら、すごいなぁとみんなで褒め称えますよね。

それは1人でいるのが苦手な人が多いからです。

でも、そこで、相談者さんのように、「ん?みんなそうなら私はおかしいのか?」と思う人がでてきてしまいます。

それは、マジョリティがいかにも正しそうに見えるからなんです。

「マジョリティマジック」とでも呼びましょうか。まるで魔法にかけられたように、多数決に負けた途端、いかにも自分は間違っているように見えてくるんです。不思議ですよね。

マジョリティとマイノリティ。

マイノリティの人は、いつだって自分は間違っているのかなと思わされてしまうんです。「人と違うってことは、そうかじゃあ自分は間違っているんじゃないか」と感じてしまいます。

でも、はっきり言います。マイノリティは間違っているっていう意味ではありません。ただ、多数ではなかったというのが事実なんです。

正直なところ、マジョリティにいると安心する、というのがみんなの本音なんではないでしょうか。

だからこそ、「普通」という考え方も出てきますよね。普通でいると安心だから、みんなと同じでいようという心理です。

普通な状態が分かりづらい時は、一体どっちが普通なんだろうと見極めようしたりもします。

でも、「普通」ってのは本当に安心なんでしょうか。普通でいようとすることは、本当に幸せなんでしょうか。

私は、普通という考え方は人を幸せにしないと思います。

ご相談者さんは、本当は1人でいるのが好きな人ですよね。

もし、そんな人が無理して友達を作ったら、友達と会う時間が1人の時間を必然的に奪ってしまいますよね。それは、ご相談者さんの幸せが、友達によって奪われてしまったとも言えます。

「普通」であろうとすることが、人の幸せを奪うなんて、間違っています。ただ違うだけなのに、普通に合わせて自分の幸せに疑問を持つのをぜひやめてください。

私はご相談者さんがとても羨ましいです。1人でいることが大丈夫なこともすごいことだし、友人がいなくても自分で楽しめるなんて、人として最強なんですよ。

もし自分自身をマイノリティと感じた時は、「自分って特別な人間!」と思っておくのが、真に正しいマイノリティの捉え方なのではないでしょうか。

最後に。マジョリティやマイノリティなんて、ただの多数決、要はただの数字です。

これからも、自分が普通じゃないと悩んだ時には、「あれ、今私マジョリティマジックにかけられてない?」そう疑問に感じてみてくださいね。

自分の幸せは、普通でありたいという安易な安心感とは距離を置いて考えてみましょう。そうしたら、きっと自分なりの幸せに気づけるはずです。

今回はご相談ありがとうございました!
 

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著者

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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