相談:同期は褒められ正社員。なのに私はパートのままで…。
転職をしたいと考えています。
今はフルタイムパートで製造業をしています。ほぼ同期の仲良しのA子が、正社員に昇格しました。A子は私よりも残業を沢山していましたし、正社員になりたがっていたのも知っています。
私は小学生の子どもたちに朝晩鍵っ子をさせたくないと考えているため、正社員への昇格を望んではいませんでした。でも。求められる資格は社員とほぼ同等に取得してきましたし、残業も可能な限り(月10時間程度)はしてきました。
もちろんA子も仕事は頑張っていたのは分かっています。
ただ気になったので、上司に「なぜ彼女が正社員に昇格したのですか?」「決め手は何ですか?残業時間ですか?」と尋ねたところ、 「え?違いますよ!だって、A子さん、メッチャ仕事できるんですよ!知ってます!?」と言われました。
私は「仕事出来ない」と言われているかのようで、悲しかったです。
その後もA子の子どもが頭良いとか、上司がドヤって来て悲しくなりました。 他にもいろいろ言われたのですが、もう半年後経つのに頭から離れません。 ちょうど習いたかった整理収納アドバイザーの資格を習い始め転職しようと思ってはいるものの、自分に自信が持てません。 モヤモヤしています……。
(神奈川県 41歳 ミキ パート)
「NO MORE 本心探り!」人の言葉に裏を創り出さないで
なるほど、正社員希望ではなかったけれど、同僚の昇進にモヤモヤするということですね。たしかに上司が仲良しの同期をすっごく褒めてるのを聞いたらあれれ?私は?という気持ちにもなるかもしれません。
ただここで重要なのは、上司は実際のところ「相談者さんは仕事ができません」とは言っていないという部分だと思うんです。同期だけを褒めたイコール、相談者さんは仕事ができません、それは事実ではないんですよ。
人の言葉の裏を読み、つまりはこういう意味なんだろう、本当はこう思っているんだろう、というのはあまりあてにならないのかなあなんて私自身は思っています。もしかしたら褒めると調子に乗りやすいタイプだから褒めなかったとか、本人の前で仕事ぶりを認めるのは恥ずかしいとか、人間ってもっともっといろんなことを考えていると思うんですよね。
もしそれでも腑に落ちなければ、他人は自分の想像を常に超えているんだと考えてみてもいいかもしれません。「思ってたのと違った!」ということ、今までにたくさんありませんか。それと同じなんですよ。
例えば。「アメリカ留学したの?すごい!英語が好きなんだね」と私自身よく言われましたが、英語は一番苦手だったので、その苦手を克服したくてあえてアメリカに留学したんです。他にも「長野出身なの?すごいスキー得意そう!」ともよく言われますが、スキーは長野県人全員ができるわけではありません。私は生粋の長野県人ではなく生粋の運動音痴のほうなんです。
話が若干それましたが伝わりましたでしょうか?
今回の上司の発言はあくまで「A子さんは昇進しました。いやあ、それにしてもA子さんは仕事ができますね。」以上なんです。それしか言ってません。人ってついつい聞いた言葉から想像を膨らませてしまいます。様々な固定観念や、今までの自分の経験に照らし合わせ、想像を膨らませて膨らませて、あれ?どこまでが事実だっけ?とわからなくなるほどです。けれど、どこまでがその人自身の言葉で、どこからが自分の想像だったかはきちんと切り離していきたいなあと私自身も常々思っているんですよ。
ご参考になっていればとても嬉しいです。相談者さんの健闘を祈っています!