相談:【上司と部下の見えない壁】世代間ギャップも学びと捉えていくには?
(大阪府 45歳 園子)
再就職して3年、管理職として働いていますが、最近壁を感じています。
若い部下から「それ、今はやらないですよ」と言われたり、指示がうまく伝わらなかったり……。
経験があるはずなのに、世代間ギャップや空回りしている感じがつらいです。上司からの期待も大きく、成果も求められる中で、自信をなくしそうになります。40代からのキャリアって、どう築いていけばいいのでしょうか。
それをそっくりそのまま部下にぶつけてみては
確かに、世代間でのコミュニケーションの取り方には違いがあるように思います。世代という問題だけでなく、個人差もあると感じますね。
では、どうしたらいいのか。もし私だったら、それをそのまま部下に伝えてみます。つまり、「コミュニケーションがうまく取れていないように感じるんだけど、どう伝えて欲しい?」と聞いてみるんです。
率直にいうと、あなたは今とても焦っているように感じます。上司からの期待に答えねばと、肩に力が入っている様子です。部下も、それを敏感に感じ取っていると私は考えます。だからこそ、コミュニケーションの壁がより高くなっているように思うんですね。
一人でもんもんと考えなくてもいいんです。一人で自立したリーダーも、もちろんかっこいいですが、人に頼れるリーダーが今の時代は求められているように感じます。
SNSがここまで浸透し、「共感」というものがキーワードになる中、部下のほうも共感を求めているのではないでしょうか。「今までの指示、分かりづらかったよね、ごめんね」などと寄り添うような言葉をかけてみましょう。そうすれば、部下の心も開かれ、指示も通りやすくなると思いますよ。
コミュニケーションの取り方についてですが、人によっては図解してくれた方が分かりやすいと感じているかもしれませんし、指示をメモに書いて渡してくれた方がいいと感じているかもしれません。それは分かりません。
だからこそ、聞くんです。直接本人に。「どういう指示なら分かりやすい?」と聞いていいんですよ。とにかく寄り添いましょう。
もしかすると、あなたが今まで想像していた理想のリーダー像とは違うかもしれません。でも、令和のリーダー像を自分なりに作っていけばいいんですよ。
部下に寄り添うリーダーになることで、結果も出ると思いますし、上司からの期待にも応えることができると思います。ご相談ありがとうございました。今後は、もっと部下を頼ってみましょう。ご健闘を祈っています。