パートでも卑屈にならない!「タイムイズマネー」の考え方
なるほど、正社員のお母さんたちとパートのご自身を比べてしまうんですね。たしかに責任ある仕事は正社員のほうが任されますし、お金も多くもらいます。正社員は偉いという考え方になってしまうのも不思議ではないかもしれませんね。
ただ、パートだからこそ「時間」があるんだという考え方もあります。タイムイズマネーですから、お金や責任そして時間は同等の価値があると思うんですよ。子どもにとって母親と一緒に過ごせる時間は最高に幸せなものです。子供が母親の職業に対して悲しい気持ちになることはないのではないかなあと感じました。
さらに考えてみると、そもそも子どもが人と比較するのは親がそう考えているからではないかなあと思ってしまいました。私自身も学生時代にテストで学年何位を取ったかを理由に親に誉められていたんです。その時は人よりできたから偉いと思っていましたし、疑問を感じていなかったんですよね。
けれども、そうやって人と比較する物事の見方は次第に私の首をじわじわと絞めていき、いつの日か一番ではない自分を許せなくなっていったんです。自分より優れている人を見つけては自分を責める、そんな自己否定の時期を乗り越えるのに長い時間を要しました。
ですから、私が今本当に問題にして欲しいのは、子どもが他の子どもと比較して悲しい思いをしたらどうしようではないんです。自分の子が他の子と比較することなく、自分は自分だ!と自分らしく生きていけるようにするにはどうすればいいか、なんですよね。
他人との比較を始めたらキリがないし、いつだって上には上がいて、そして世の中はそれほど平等でもないのかなあなんて最近の私は思ったりしています。比較する苦しさ自体をどうかお子さんから取り除いてあげてください。どうか相談者さんの心に届きますように。健闘を祈っています。