相談:【実母から“貯金ゼロ宣告”】援助すべき?見守るべき?親の老後とお金問題に悩んでいます

(埼玉県 49歳 エミ)
実家の母から「貯金がほとんどなくなった」と打ち明けられました。
年金だけでは生活が厳しいらしく、医療費や光熱費が重なって赤字だそうです。
私もフルタイムで働いてはいますが、子どもの教育費もかかるし、正直余裕はありません。
夫には「自分の親なんだから、助けたいなら助ければ?」と言われたけれど、どこか冷たい言い方に聞こえてしまって……。
母を支えたい気持ちは山ほどあるのに、現実的には限界があります。
少し仕送りしたところで根本的な解決にはならない気もして。
親の老後って、どこまで子どもが関わるべきなんでしょうか。
突き放すこともできず、胸が締めつけられます。
母親の「収入」を増やす方向で検討してみては

実のお母様から、遠回しに援助を求められている状況なのですね。旦那さんもあまり良い顔をしていないようですし、モヤモヤしてしまうお気持ちはとてもよく分かります。
旦那さんの立場からすれば、妻側の親にだけ援助をし、自分の親にはしないとなると、不公平だと感じてしまうのも無理はありません。
私が一つ思うのは、親への金銭的な補助は“最後の手段”であるということです。親は親、自分は自分で、それぞれ生活がありますし、お金を渡すというのは、ある意味で一線を越える行為だと思います。ですので、私は金銭的な援助には基本的に反対です。
ところで、お母様は年金だけでは赤字とのことですが、どのような暮らしをされているのでしょうか。家計簿などはつけていらっしゃいますか。
もし家計簿をつけているのであれば、一緒に見ながら、削れるところがないか考えてあげるのも一つの方法です。物理的な援助ではなく、「精神的に寄り添う」かたちのサポートです。
年金生活に見合わない出費がないか確認し、削れる部分はできるだけ削る。そして、たとえば格安スマホに替えるなど、実践しやすい節約方法を試してみるのも良いと思います。
それでもお金が足りないようであれば、お母様に働きに出てもらうという選択肢も現実的です。今の時代、シニアの方でも働いている方はたくさんいますし、「収入を増やす」というアプローチはとても有効です。
働くことで社会とのつながりが生まれ、通勤で足腰も鍛えられますし、もちろん収入も得られます。一石三鳥くらいの効果があると思います。私自身も、将来は定年に縛られず働き続けたいと思っているほどです。
働くということは、「ありがとう」と言われる機会が増えることでもあります。感謝される経験は、お母様の生活に大きな張り合いをもたらしてくれるはずです。こうした仕事探しを手伝ってあげるのも、立派な援助だと思います。
ここまでをまとめると、まずは無理のない節約を心がけ、それでも難しければ働くことで収入を増やしてもらう。この2段階が、もっとも現実的で健全な解決策ではないでしょうか。
ただし、お母様の体力に無理がない範囲で進めてくださいね。今はスキマバイトなども充実していますから、負担の少ない仕事を選ぶこともできます。
少しでもモヤモヤが軽くなっていたら嬉しいです。お母様が、お金の心配なく過ごせますよう、心から願っています。

