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「義理の両親に娘を会わせたくない」でも板挟みの夫もかわいそうで……#ガンバラナイ人生相談

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 男尊女卑な祖父母に孫を会わせたくない

2021.06.27

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回は、義理の両親との間に問題を抱えた相談者さんからのお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談: 義理の両親が、男尊女卑で困っています

夫の両親は非常に男尊女卑な考え方をいまだに持っている人で、台所には男性を入れない、家長である義父が食べ始めるまで待たなければならない、法事の時も母屋では女性はおさんどんをするだけで、一緒に食事もできないような古い考え方の人です(そんな由緒正しい家柄ではないのに、そうゆう考えなんです)。

私が娘を生んだ時も、お決まりの「次は男の子を」と平然と産後の私に言ってくるような人です。

あちらの意に反して(?)娘を2人授かりました。私はとっても幸せです。
しかし、義実家に顔を出すたびに夫の弟の息子(私からすると甥っ子)たちがヒイキされ、褒めちぎられるのを娘たちに聞かせるのが許せません。
ちなみに、我が家の娘たちには「女の子なんだから料理くらいできないと」「洗濯くらいできないと」とまるで家事手伝いのようにこき使われます。

もう帰りたくないと何度も夫に訴え、夫も理解してくれているので、色々と理由を作って年に1度帰るくらいにしてくれましたが、夫は夫で「長男なのに全然かえって来ないのはおかしい」などと週に何度も電話がくるそうで参っています。

娘たちも祖父母にはなついていませんし、もう顔も見たくないというのが本音ですが、板挟みの夫もかわいそうではあります。
こんなとき、どうすればいいのでしょう。

(37歳、みみ、東京都、パート勤務)

旦那さんを介するしかない!義実家問題のもどかしさ

男尊女卑な祖父母に孫を会わせたくない

結婚して家族になったとはいえ、義両親ってどうしても気を使いますよね。なにかあっても旦那さんに間に入ってもらわないといけない、そのもどかしさがひしひしと伝わります。

もちろん、義両親も人を故意に傷つけようとしてやっているわけではないのでしょう。
きっと男尊女卑の考え方が体に染み付いてしまっているのだとは思います。出来るだけ穏便に解決するため、理由をつけて帰らないのもナイスアイデアに見えました。が、旦那さんの様子を見ると長くは持ちこたえられなそうです。

ややこしい問題は、簡単な問題に作り替えてみる

この問題をもう少しシンプルにしてみたいと思います。そこで、思い浮かべて欲しいのが「マンガ」です。

マンガって回を追うごとに登場人物が増えていきますよね。登場人物が増えすぎて話についていけなくなった経験ってありませんか。今回のご相談も、それに似ているのかもしれません。

そもそも、義両親vs娘さんというお話ではなかったでしょうか。娘さんがそもそものところ、どう思っているのかを聞いてみたことはありますか。

もしかすると、相談者さんが思っているよりもたくさんのことを考えているかもしれません。「おじいちゃんおばあちゃんの考え方ってなんか変」と気づいていて、その上で「でも田んぼが多くて楽しんだよね」などと自分なりの楽しみを見つけているかもしれません。
でも逆に、もう2度と行きたくないと思っているけれど、親が行くからついてかなきゃと考えている可能性もあります。

これからの人生、理不尽なことにたくさん出会うと思うんです。もちろん、親が先回りして解決してあげられれば良いけれど全部そうとも行かないですよね。自分で考えて決める、そういう練習はすごく大切なんだと思います。

ですから、この物語の主人公はあくまで娘さんとし、今回はあくまで脇役としてそっと見守ってみるのはいかがでしょうか。そして、本当に困った時に手を貸すのもありかもしれませんよ。

ちなみに、みみさんの人生はみみさんのものなので、義実家に行きたくないなら、行かなくていいように思います。
娘さんが「ママと一緒に行きたい」というのであれば、それを踏まえて「みみさんの判断」をすればいいと思うのです。

みんなが納得する結果は難しいかもしれませんが、みみさんと、娘さんにとって納得できる結果になりますように。祈っています。

 

イラスト:フジコ

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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