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【人生相談】長女だから介護するべき?迷ったときに手放したい「べき思考」

家族・人間関係

2026.05.05

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回の相談者さんは「親は同居介護を望んでいる?長女としての責任に不安」というお悩みです。

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連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談:親は同居介護を望んでいる?長女としての責任に不安

親の介護に悩む女性のイラスト

(東京都 40歳 ぴんくのうさぎ)

私の両親(父70歳、母63歳)は東北に住んでおり、現在は元気に暮らしていますが、将来の介護について考えると不安になります。長女である私が、いずれ同居して世話をするべきなのかと悩んでいます。

帰省した際、親類からこんな話を聞きました。離婚して実家に戻り、高齢の母親と暮らしている50歳くらいの男性がいるそうです。その男性は経済的に余裕がなく、生活費も十分に入れられないうえ、家事や身の回りのことは母親に任せきりの状態だそうです。それでも将来は再婚して、新しい妻に家事や介護を担ってもらい、親孝行したいと考えているとのこと。また、その母親が赤の他人に世話をされたり、思い出の詰まった自宅を離れることにならないよう自宅介護を決めているといいます。

この話を聞いて、親世代はやはり子どもと同居して介護してもらうことを理想としているのではないかと考えるようになりました。私には37歳の妹もいますが、妹夫婦はすでに持ち家があり、引っ越しは簡単ではありません。一方で私は賃貸マンション暮らしのため、状況的には動きやすい立場です。

今すぐ必要な問題ではないと分かってはいるものの、将来、私がどこまで関わるべきなのか、同居を選ぶべきなのか、考え始めると答えが出ず不安が募ります。

「べき思考」に取り憑かれてない?自分の本音はいずこへ

回答

親の介護について、将来どうすべきか悩んでいらっしゃるんですね。確かに、私も最近親の介護の問題について考えることが増えました。まだ先といえど、心配になりますよね。

ただ、一つ気になったことがあります。それは、あなたが「べき思考」で考えていることです。ご相談文の最後に、「私がどこまで関わるべきなのか、同居を選ぶべきなのか」などとありますが、これこそが、べき思考です。

正確にいうと、べき思考というのは私が名づけたのですが、「すべき」、「しなければならない」などと考えてしまう考え方のことを指します。

恐らくこれまでもあなたは、べき思考で考えることが多かったんだと思います。こういう人に多いのは、社会に適応しすぎているという傾向です。空気を読み、周りに合わせるあまり、自分の本音が分からなくなってしまうんです。

事実、ご相談文にはあなたの本音が一つも出てきませんでした。

気持ちはよく分かります。なぜなら、私もそうだったからです。

でも、べき思考で生きていると、いつか苦しくなる時が必ずきます。私の場合は、過労になって2年ほど家に引きこもっていた時期がありました。2年は途方もなく長く感じられ、辛く苦しい時間でした。

べき思考で考えるあまり、自分の本音を心の中にしまったままにしたために、心も体も限界を迎えているのに気づかなかったんです。とても後悔しています。

だから、あなたには本当に大事な自分の本音を見失ってほしくありません。本音を自分の心から締め出した結果、後悔しないでほしいんです。

だから、べき思考をどうか手放してみましょう。新しく、「やりたい思考」を取り入れてみませんか?shouldのべき思考から、wantのやりたい思考で考えてみましょう。

具体的にいうと、あなた自身は同居介護がしたいんでしょうか? どこまで介護に関わりたいんでしょうか? また、ご自身は介護をそもそもしたいんでしょうか?

介護まで時間はまだあるのですから、べき思考は一旦置いておいて、やりたい思考で考えてみましょう。あなたの心は本当は何を望んでいますか?

親と話し合う夫婦出典:stock.adobe.com

その上で、介護について親と話し合ってみましょう。本当にご両親は同居介護を求めているのか、周りの人の考えていることは聞かないとやっぱり分からないものですよ。同居介護をすべきという考え方を勝手に自分の両親に適用せず、しっかり話し合ってみることが大事かもしれませんね。

その時に、大事なのが自分の本音なんです。自分の本音を分かった上で話し合いましょう。私はこうしたいんだけど、と自分の意見を出しながら、意見のすり合わせをするんです。

このやりたい思考は、介護の話だけにとどまらず、今後のあなたがより生きやすくなるために大事な考え方になるはずです。やりたい思考をぜひ取り入れて、自分の本音は今どこにあるかなと意識してみてくださいね。

そうすれば、介護においても親も自分も納得のいく答えが出せると思います。さらには、日常でも本音が出せるようになり、後悔のない決断ができるようになるはずです。やりたい思考は、今後の人生にも必ず役に立ちます。

ということで、私からの回答は以上です。ご自身の本音をぜひ大事にして、介護の問題についてじっくり考え、そしてみなさんで話し合ってみてくださいね。ご相談ありがとうございました。応援しています。

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著者

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おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

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