連載記事

43歳「“頑張らない人”にイライラしちゃう……。私の器が小さいだけ?」#ガンバラナイ人生相談

カルチャー

2021.07.18

ガンバラナイクリエイター、おのすんと申します。 小さい頃から頑張りすぎて、なんのために頑張っているのかわからなくなり、ついに過労で倒れた経験から自分を大切にする「ガンバラナイ生き方」を発信しています。今回は、頑張らない人を見るたびにムシャクシャしてしまう相談者さんからのお悩みです。

広告

連載:おのすんのガンバラナイための人生相談

相談: キーッ!頑張らない人ってなんなの?

他人にやたらイライラしてしまう!

頑張らない人にイライラしてしまう性格です。

時代錯誤かもしれませんが、「私はそれくらい耐えたんだから、あなたも耐えなさいよ!」と思ってイライラしてしまうんです。

例えば職場で、後輩が「業務時間が長い」とか「目標が高すぎて達成できない」などと言っていると「みんなそうでしょ!」「まだ未熟なんだから、それくらい時間でカバーすればいいのに」とか思います。

弟家族も一緒に実家で集まると、義理の妹に当たる弟の結婚相手が「いいから座ってて」という母からの言葉をうのみにして座っている根性が許せません。私だって夫の実家では家事を手伝い、気に入られるように頑張っているのに。

それ以外にも、渋滞のときに車が横から入ってくるのだって、本当にムカついてしまって……。

でも時代は「自分たちが感じた理不尽は後輩世代に引き継がせるな」「イライラせずにシェアの精神」みたいな流れだと思うんです。
みんな、本当にそう思えているのですか? 私が器が小さすぎるの? だとしたら、どうやってこのイライラする性格を治したらいいんでしょうか。

(静岡県 43歳 イライライ大魔王 公務員)

実は、私もかつては「自分の頑張り強制人」でした

ひとつ告白させてください。

実は昔私も頑張らない人が大嫌いでした。兄弟だったり友人だったりに対してとにかく「もう少し努力すれば?」と思っていたんですよね。私はちゃんとやってるんだし、といった感じです。

だから本当は相談者さんの気持ちがよくわかるんですよ。今となっては、ガンバラナイクリエイターを名乗っていますけれどもね!

私の考え方をここまで変えたのは過労になったことがきっかけでした。

頑張るのは、誰のためですか?

過労になって初めて分かったのは、「私はそれまで他人のために頑張ってきたのだ」ということでした。つまり、過労になるまで頑張る人っていうのは、頑張る目的が他人にあるんですよね。

相談者さんも、失礼ながらちょっと似ているところがありませんか?
「みんなやってる」「理不尽でも」というような言葉が相談文に多かったので、少し心配になってしまいました。

頑張る理由が他人になっている人は、その分他人からの見返りを求めていると思うんです。その期待がイライラに繋がっているのかもしれませんよ。

頑張る目的が「自分のため」と「他人のため」という2種類に分けられるとすれば、今はバランスが少し崩れているときなのかもしれません。私もまだ、この2種類のモチベーションをうまくは使いこなせていませんが、バランス良く使えばきっと素敵な人生になるとは思いませんか?

イライラする自分を責めず、自分を時には優先させてみてはいかがでしょうか。
ときには休むことだって立派な「自分のための」頑張りの一つです。自分にとってベストバランスな頑張り方を探してみてくださいね。

健闘を祈っています!

 

イラスト:フジコ

広告

著者

おのすん プロフィール画像

おのすん

コラムニスト。「わたしはもう、がんばらない」をキャッチコピーに、主にインスタグラムで活動中。無理しすぎる人や、我慢しすぎる人に寄り添う発信をしている。自身もかつては、重度の頑張り屋さんであった。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

ガンバラナイクリエイターおのすんのガンバラナイための人生相談

広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る