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紙の“ねんきん定期便”を捨てちゃった!「電子版ねんきん定期便」の利用方法とは?

働く・学ぶ

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2024.11.08

自分の誕生日月に送られてくる「ねんきん定期便」を捨ててしまったり、紛失してしまった方はいませんか。年金の記録を知りたい場合、紙ベースのねんきん定期便だけではなく、電子版のねんきん定期便を利用することができます。今回は、ねんきん定期便をおさらいし、電子版を利用するための手続きについて確認していきましょう。

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ねんきん定期便のおさらい

「ねんきん定期便」は、自分の年金の記録が記載されており、毎年自分の誕生月に送られてきます。50歳未満の場合、ハガキ形式で、年金の記録の概要が記載されています。また、35歳や45歳には、ねんきん定期便が封書で届き、より詳しい年金の内容が記載されています。

1年に1回、自分の年金の加入歴や、支払った年金保険料を確認することは大切です。年金の加入期間にもれがないかチェックし、今後の老後資金の貯蓄計画を立てる上でも役に立ちます。

ねんきん定期便出典:stock.adobe.com

一方で、うすいハガキ形式のねんきん定期便をさらっと確認した後、捨ててしまったり、紛失してしまったという方もいるかもしれません。次のねんきん定期便が送られてくるまで、年金の内容を確認できないのは不便ですね。

年金の状況を確認する方法

実は、ハガキや封書形式のねんきん定期便以外にも、自分の年金の記録を確認する方法があります。それは、「ねんきんネット」による電子版「ねんきん定期便」です。電子版のねんきん定期便では、誕生日月に送られてくるハガキ形式のねんきん定期便をPDFファイルで確認することができます。

<電子版ねんきん定期便の利用対象者>

  • 国民年金または厚生年金保険に加入中の方(20歳以上60歳未満で年金未加入の方を含む。)
  • 日本年金機構が郵送する「ねんきん定期便」の送付対象の方(「ねんきんネット」上で郵送を「希望しない」と登録した方も対象に含む)

現在は、郵送費用の削減や環境を配慮したペーパーレス化のため、ハガキのねんきん定期便の郵送停止が推進されています。

「紙ベースのねんきん定期便の管理は大変」「ねんきん定期便をいつでも好きな時に確認したい」と考えている場合、電子版の利用を検討してみましょう。

スマホを見る女性出典:stock.adobe.com

【電子版ねんきん定期便】を利用する方法

電子版のねんきん定期便を利用するためには、「ねんきんネット」への登録が必要です。ねんきんネットを利用するためには、以下の2つの方法のどちらかを行う必要があります。

1. マイナポータルとの連携(ねんきんネットのユーザID取得不要)

オンラインサービス「マイナポータル」から「ねんきんネット」に連携することで、ねんきんネットを利用開始することが可能です。この場合、マイナンバーカードとメールアドレスが必要となります。パソコンもしくはスマートフォンからマイナポータルにログインして、トップページの「年金」から「ねんきんネット」への連携手続きを行いましょう。

マイナポータル出典:stock.adobe.com

2. ねんきんネットのユーザID取得

もうひとつの方法は、マイナポータルを利用せず、「ねんきんネット」のユーザIDの取得して利用する方法です。この場合、基礎年金番号、メールアドレスが必要となります。年金手帳や年金証書など基礎年金番号が確認できるもの用意して、登録申請を行いましょう。

まとめ

ハガキ形式のねんきん定期便を捨ててしまったという方は、電子版のねんきん定期便で、同じ内容を確認することが可能です。ただし、利用するためには、年金ネットの登録手続きを行う必要があります。さらに詳しい手続き方法を知りたいという場合は、日本年金機構の「ねんきんネットの登録方法」をチェックしてみましょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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