NGその1.タンクにペットボトルを入れる
きっと誰もが、「トイレのタンクにペットボトルを入れると節水になる」と聞いたことがあるでしょう。しかしこのやり方は、トイレが故障する恐れがあるため間違いです。
トイレタンクの中に異物を入れると、適正な水量が流れなくなり、便器や排水管が詰まる原因になります。
仮に2Lのペットボトルを1本入れた場合は、流れる水が2L分減るということ。節水にはなるかもしれませんが、水量が足りないと十分に流れません。汚水が逆流すれば、トイレが汚れて雑菌が繁殖する恐れも……。
“トイレタンクにペットボトル”の節水術はNG行為にあたりますので、絶対に避けましょう。
NGその2.小で流す
トイレの大小レバーを賢く使うと水の量を減らせます。レバーを正しく使い分けること自体は、節水術として大正解です。しかし、使い方は要注意。
「大洗浄」は大便やトイレットペーパーを使用した際に使うもの。一方「小洗浄」は、小便のみのときに使うのが適切です。「小」でも少量のトイレットペーパーは流せますが、当然水量が少ないため、汚物に対して水量が足りずに便器に詰まる恐れがあるんです。
そのため、むやみやたらに小洗浄だけを使うのはNG。大小レバーの適切な使い分けが節水につながります。
NGその3.止水栓を絞る
トイレの水を止めたり出したりする役割を担う「止水栓」。ここを閉じると水が出なくなります。
このしくみを利用して、”止水栓を絞って水量を減らす節水術”もちらほら耳にしますが、これも間違いです。
トイレタンクに溜まる水の量は変わらないため、変わるのは満水にかかる時間だけ。あまり意味がない方法です。
節水は正しい方法で
トイレの使用水量を減らすには、「レバーを正しく使い分ける」「トイレットペーパーの使用量を減らす」といった方法があります。
間違ったやり方を続けると、トイレの劣化や故障するリスクが増すため注意してください。