NG1.なんでも分割で払う
毎月の支払額を少なくすることで、家計が楽になると考える人も多いのですが、とはいえ、なんでも分割払いで支払うことが得策とは限りません。
特に、老後になってまで分割払いが続くような長期のローンを複数組んでいる人は要注意。
老後間際に健康上の問題がでるなど、収入が減少するような問題が発生すると、とたんにさまざまなローンが重くのしかかり、老後の生活がカツカツになってしまう可能性がありますよ。
分割払いを選択するなら、無理のない範囲でできるだけ早く返済するなど、老後にローンを残さないように現役のうちに工夫しておくと、安心ですよ。
NG2.収入に合わせた生活をしてしまう
仕事の成果が少しずつ出始め、若い時よりも収入が上がったという中高年の方も多く見られます。
とはいえ、いくら収入が上がっても、「子どもを留学させよう」「高級車を買おう」「高級マンションに引っ越そう」など、多額のお金がかかることばかり選択していると、あっという間に増えた収入の分は帳消しになってしまい、老後のお金も残らないことが多くなりますよ。
また、収入に合わせて生活レベルまであげすぎてしまうと、老後になり収入が減った時に、急に生活レベルを落とすことができずに苦労することにもなりかねません。
「収入が減ったらこの趣味はやめよう」など、すぐに削れると判断できる範囲で支出を増やすなど、将来の生活を意識することも大事です。生涯を通じて収入が多くなければ継続できないような生活に、足を踏み入れすぎないことも大切です。
◆もっと知りたい!:老後、お金に「困る人」と「困らない人」3つの違い
NG3.子どもにお金をかけすぎる
いくら子どもが可愛いといっても、子どものために多額の借金をしてしまうようなお金の使い方ばかりをしていると、老後の生活にも影響が出てしまうことが多くなりますよ。
子どもがしたいことだからと頑張ることは素晴らしいことではありますが、子どもが小さいうちに作った親の借金が多すぎることで、子どもが親の借金を背負うことになるなど、借金の世代間連鎖まで起こってしまうケースもよく見受けられます。
可愛い子どものためでも、借金を増やしすぎない範囲で子どものための支出を検討するなど、ある程度の節度を守ることが、自分の老後の生活を守ることにもつながりますよ。
老後に向けて計画性のある家計を作ろう
老後の生活がカツカツになってしまう人のなかには、「若い時にもう少し考えてお金を使えばよかった」などの後悔を抱える人もよく見られます。
老後になってから後悔することのないよう、若いうちから老後に向けてある程度の計画性を持った家計を作るようにしておくことが、老後資金の苦労を減らすことにもつながるはずです。