教えてくれたのは……ファイナンシャルプランナー・原田茂樹さん

ファイナンシャルプランナー。「家計平和から家庭平和へ」をモットーに、主に子育て世代に役立つお金の知識を届けている。通称「節約お兄さん」として、Instagramを中心に固定費を浮かせる節約術や資産形成について発信中。
海外旅行で気をつけたい「デポジット」と「リゾートフィー」の落とし穴
海外旅行では、ホテルの利用時に思わぬ追加費用が発生することもあります。特に注意したいのが、「デポジット(保証金)」と「リゾートフィー」。 知らずにいると、返金トラブルや予想外の出費につながることもあるため、事前の確認が大切です。
よくあるトラブルとその対策について解説します。
ホテルの「デポジット」に要注意!よくあるトラブルと対策法
「デポジット」とは、万が一の破損や追加利用に備えて一時的に預ける保証金のことです。ホテルやレンタカーの利用時に求められることが多く、返金や請求に関するトラブルが起こることもあります。
よくあるトラブル
- 保証金が2~3週間返ってこない。
- デポジットでお金を預けているにも関わらず、二重請求されている。
- デポジットの支払いの際にクレジットカード番号を控えられ、不正請求される。
対策法
1、2に関しては、利用時に返却のタイミングを確認しておく、また支払ったことを証明できるものを必ずもらうなどして、証拠になるものを控えておきましょう。
3については、治安の悪いエリアやスタッフ管理がずさんな小規模ホテル・ゲストハウスで起こりやすいトラブルとして報告されています。対策としては、そもそも「デポジットのあるホテルに泊まらない」という選択を視野に入れてもいいかもしれません。「booking.com」「Agoda」などの宿泊予約サイトでは、重要事項欄にデポジットの有無が記載されています。デポジット不要の宿泊先を優先的に選び、事前にクレジットカード決済しておくことで、トラブルを回避しやすくなります。
宿泊費に含まれない「リゾートフィー」にも注意!
「リゾートフィー」とは、プールやジム、Wi-Fiなどの施設利用料として、宿泊費とは別に請求される料金のこと。 現地で初めてその存在を知り、予想外の出費に驚く旅行者も少なくありません。ホテルの予約時にしっかりと確認することで、無駄な出費を防ぐことができますよ。
気をつけたいポイント
予約サイトで表記される料金が宿泊費のみの場合は、必ず“Total Price”を確認するようにしましょう。予約サイトに小さく書かれているものもあるため、必ず一読しておきましょう。重要事項など、説明が長く読む気にならない場合は、AIに説明文をコピペして、「支払いに関して重要な部分をピックアップしてほしい」と伝えれば、問題はクリアしやすくなります。
料金を抑えたいときは、リゾートフィーなしのホテルをフィルターで絞ってサイトで探すのがおすすめです。プールやビーチなどを利用しない場合は、ビジネスホテル寄りの宿を探すなど、目的に合わせて工夫してみてください。
「デポジット」と「リゾートフィー」は事前確認がカギ
海外旅行では、見えにくい費用こそ事前のチェックが大切です。 安心して旅を楽しむためにも、予約前に「デポジット」と「リゾートフィー」の有無をしっかり確認しておきましょう!


