(1)ポイントを貯めることが目的になっている
本来、ポイント制度は日常の支出を少しでもお得にするための仕組みです。しかし、気づかないうちに“貯めること”が目的化してしまうケースは少なくありません。
「あと○円買えばボーナスポイントがもらえるから」と、つい不要な商品を買ってしまい、余計な支出が増えてしまっては本末転倒です。1%還元なら1万円使っても戻るのはわずか100円。必要のない支出が増えれば、ポイント分以上の損になってしまいます。
ポイントは“貯めるために買う”のではなく、“必要な買い物の結果として貯まるもの”と考えるのが鉄則です。
(2)高還元率に惑わされる
「このカードは2%還元だからお得に違いない」と思い込むのもよくある勘違いです。還元率が高いクレジットカードは魅力的ですが、年会費がかかるものも多く、場合によっては損になることもあります。
たとえば年会費1万円で還元率2%のカードの場合、年間50万円以上利用しないと年会費分を回収できません。また、「せっかくだから対象の店で買おう」と行動が制限され、結果的に価格の高いお店に通ってしまうこともあります。
さらに、高還元率カードには上限や条件があり、特定の条件を満たさないと還元率が低くなることがあります。その結果、実際にはシンプルな1%還元カードのほうが得だった、ということも珍しくありません。
カードを選ぶ際は、還元率の数字だけで判断せず、自分の支出傾向や利用頻度を基準に、トータルでどれだけポイントを得られるかを考えましょう。
(3)ポイントの使い忘れ・有効期限切れを意識しない
せっかく貯めたポイントも、使い忘れや有効期限切れで失効してしまえば意味がありません。特に期間限定ポイントは失効しやすく、「気づいたら消えていた」という人も多いのではないでしょうか。
貯めたまま使わないのは、実質的にお金を捨てているのと同じです。アプリの通知設定を活用して有効期限を把握し計画的に利用するなど、しっかり使い切ることも大切にしましょう。
ポイントは上手に使いこなそう
ポイントは上手に使えば家計の味方になりますが、間違った使い方をすると支出が増えてしまうこともあります。目先の還元率やキャンペーンに振り回されず、自分の生活スタイルに合った使い方ができているか、今一度見直してみましょう。




