6~9月で一番お金の使う月はいつ?
まずは、昨年の6~9月で、2人以上世帯でどのくらいお金を使っていたかチェックしていきましょう。日本の家計調査のうち、2人以上世帯の月次報告によると、2024年の6~9月の消費支出は以下の通りとなっています。
<2024年の1ヶ月の消費支出>
- 6月:280,888円
- 7月:290,931円
- 8月:297,487円
- 9月:287,963円
昨年の場合、夏で一番お金を使ったのは8月という結果になりました。6月から出費が増え始めるようです。やはり予想通り、夏休みをとる人が多い8月は、出費が増える傾向が見られました。
夏に注意すべき出費は?
では、夏の出費のうち、特に注意すべき費目についてチェックしていきましょう。
まず、夏に気になるのは、クーラーにかかる電気代です。同じく家計調査によると、昨年の光熱・水道費は、以下の通りとなっています。
光熱・水道費
<2024年の1ヶ月の光熱・水道費>
- 6月:19,439円
- 7月:19,289円
- 8月:20,888円
- 9月:22,273円
昨年の夏のシーズンで、光熱・水道費が高かった9月は、月平均約2万2000円でした。たしかに、6・7月に比べると高いですが、3000円程度増加したのみです。クーラーを使用する頻度が高い夏は、光熱費アップが気になりますが、数万円単位で出費が増加するわけではありません。クーラーを使わずに、熱中症など体調を崩す方が危険です。光熱費を心配し過ぎずに、適正温度できちんとクーラーを使用するようにしましょう。
夏の食費
次に、夏の食費について見ていきましょう。同じく家計調査によると、昨年の食費は、以下の通りとなっています。
<2024年の1ヶ月の食費>
- 6月:85,657円
- 7月:88,548円
- 8月:96,744円
- 9月:87,688円
昨年の夏のシーズンで、最も食費が高かったのは、8月です。6月に比べると1万円以上アップしています。やはり、夏休みなどで、家族で食事をする機会が増え、昨年は8月に食費が増える傾向が見られました。
夏休みは食費が1万円くらい増えても仕方ない、と事前に覚悟しておくと、節約や家計管理にストレスを感じにくいかもしれません。毎月家計簿をつけているご家庭では、夏休みの特別予算として、通常よりも1万円くらい出費が多くなる可能性があると見積もっておきましょう。
まとめ
今回は、昨年のデータを見ながら、夏の家計のトレンドをご紹介しました。夏は長期休みをとるご家庭が多く、出費が増える傾向が見られます。無駄使いを減らすには、食費やレジャー費などは、あらかじめ予算を決めて、メリハリのあるお金の使い方をするのがポイントです。一方で、日中もクーラーを使わないなど、極端な節約は、健康を害する可能性があるので危険です。無理のない範囲で上手に家計管理を行い、今年の夏も満喫しましょう。