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教育費や老後資金は足りる?「将来のお金が心配な人」が今すぐチェックすべき“3つのポイント”

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2025.11.03

日々節約に励んでいるけれど、「うちの家計はこのままで大丈夫なの?」と漠然とした不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。今回は、こんな不安を払拭するために、今チェックすべき家計のポイントを3つご紹介します。ぜひ確認してみましょう。

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特集:40歳から知っておきたい「お金の知識」

家計のチェックポイント3つ

お金について悩む夫婦出典:stock.adobe.com

「子どもにかかる教育費は足りる?」「ローン完済できるかな」「自分たちの老後資金は大丈夫?」など、お金の悩みは尽きないですよね。なんとなく不安を抱えている人は、家計の現状と、今後のマネープランを明確に“見える化”することが大切です。「将来のお金はもう大丈夫」ということが分かれば、安心できるでしょう。

みなさんの家計でチェックしてほしいポイントは、大きく3つです。さっそくひとつずつ確認していきます。

毎月の収支と貯蓄はいくら?

計算する女性出典:stock.adobe.com

まずは、自分たちの家計の現状を把握しましょう。毎月家計全体でいくらお金を使い、収入はいくらあるのか、みなさんはすぐに答えられるでしょうか。そして、一定の金額以上を毎月貯蓄できているでしょうか。収支を把握し、毎月先取り貯蓄していれば、このチェック項目はクリアです。

もし、はっきり分からない場合は、カードの利用明細や、銀行の取引履歴をチェックしましょう。とりあえず、毎月の収支は黒字化すること、一定の金額を先取り貯蓄することが目標となります。

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65歳に必要な貯蓄額は?

明細を確認出典:stock.adobe.com

次に、将来必要になる金額をざっくり把握しておきましょう。

老後は、夫婦2人で、毎月30万円の支出があると仮定します。また、厚生労働省の資料「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な厚生年金額は、約23万円です。

支出が30万円、年金収入が23万円とすると、月7万円が赤字となります。65歳から90歳まで元気に夫婦2人で生きたとすると、2100万円(7万円×12ヶ月×25年)が必要となります。

厚生年金ではなく、自営業など国民年金の方は、受け取れる年金額が少なくなるので、さらに貯蓄が必要です。また、老後に趣味や旅行を楽しみたいという場合、生活資金がより必要になります。人によって必要な貯蓄額は変わりますが、少なくとも2000万円は必要だと覚えておきましょう。

現在の貯蓄額は?

考える女性出典:stock.adobe.com

では、みなさんの家庭では現在いくら貯蓄があるでしょうか。例えば、現在45歳で1000万円の貯蓄がある場合、残り20年で最低でも1000万円を貯める必要があります。つまり、毎月約4万2000円(1000万円÷20年÷12ヶ月)です。仕事の退職時に、退職金をもらえるケースもあるので、少なくとも、月4.2万円の貯蓄ができていれば合格です。

もちろん、病気やケガをして医療費が必要となったり、子どもが留学することになったりと、不測の事態でお金が必要になるケースもあります。可能な場合は、さらに貯蓄ができればより安心です。

まとめ

具体的に、「将来必要な貯蓄額を現在貯められているのか」が分かれば、お金の不安はなくなります。今回ご紹介したように、簡単な計算でいいので、自分たちの家計を分析することができれば、悩みがクリアになるでしょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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