確定申告が必要な人をチェック
確定申告とは、1年間の収入を確認し、納めるべき税金を精算するために行うものです。収入が少ない人や、年末調整ですでに申告が済んでいる人は、確定申告を行う必要がありません。
しかし、パートで働いている方でも、パート以外に一定以上の収入がある場合や、年末調整をしていない人は確定申告を行う必要があります。
具体的に、パート勤務の人で、特に覚えておきたい、確定申告が必要なケースをチェックしていきましょう。国税庁のホームページを参照にして、ご紹介します。
<パート勤務で確定申告が必要な人>
- パートの年収が103万円超で、年末調整ができなかった人(退職者を含む)
- パートを掛け持ちしている人
- パート以外の所得の合計額が20万円を超える人
パートの年収が103万円以下の場合、確定申告は必要ありません。さらに、103万円を超えていても、年末調整を行った場合は、基本的に確定申告が不要です。
しかし、年末調整ができなかった人(年末までにパートを退職してしまった人を含む)や、複数のパートを掛け持ちしている人(年末調整は、1カ所でしかできない)、パート以外の副職の所得が20万円を超える人などは、確定申告をしなければなしません。
確定申告をしない場合はペナルティ
パート勤務の方の中には、「確定申告しなくてもバレないのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、いくら年収が少ない人でも、確定申告を行う義務がある人が、期日までに申告をしなかった場合、ペナルティが課されてしまいます。具体的には、「無申告加算税」や「延滞税」といったお金を余計に支払わなければならないケースがあります。
確かに、「確定申告は面倒だ」と感じるかもしれませんが、ペナルティを課されないためにも、きちんと申告手続きを行うようにしましょう。
2024年度の確定申告のスケジュールと方法
最後に、2024年度の確定申告について確認していきます。2024年の税金の精算を行う確定申告の期間は、2025年2月17日(月)から3月17日(月)までとなっています。この期間中に、税務署の窓口へ提出するか、郵送を行うか、e-Taxで電子申告を行う必要があります。
確定申告では、 確定申告書(郵送や窓口に提出する場合)、本人確認書類(マイナンバーカードや個人番号が記載された通知カードと運転免許証など)、 所得金額が分かるもの(源泉徴収票や青色申告決算書など)、控除に必要な書類(生命保険料控除、医療費控除、寄附金控除など、控除を受けるためには、必要な書類が異なります。)を準備する必要があります。
確定申告の専用のページ「令和6年分確定申告特集(準備編)」を確認し、早めに準備を行いましょう。
まとめ
年末調整を行っている方や、年収が103万円以下の方など、多くのパート勤務の方は、確定申告が不要です。しかし、今回ご紹介した通り、中には、確定申告を行わなければいけないパート勤務の方もいます。自分が対象となるのかしっかり確認し、忘れずに確定申告の手続きを行うようにしましょう。