NGその1.トイレを毎回小レバーで流す
トイレのレバーには「大」と「小」がありますよね。このうち小レバーは流れる水量が少ないため、大レバーを使うよりも節水になりそう……という気がしませんか?
もちろんこれは一概に間違いではないのですが、いつでも小レバーで流すのは考えもの。小レバーはあくまでも“小便を流すときに使うもの”なので、便やトイレットペーパーを流すには不十分。
水流が足りず、配管内に残ってしまうこともあるんです。洗浄力が不足すると流し切れず、詰まり等の不具合の原因になり得ます。
不具合の結果、業者に修理などを依頼すれば数千〜数万円の修理費が発生してしまう……。これでは節水しても意味がなく、本末転倒です。
最近の節水型トイレでは、小レバーでも大便を流せる機種があります。しかし、掃除で洗剤を流すときは小レバー、便(固形物)やトイレットペーパーを流すときは大レバーを使い分けることで、節水しながらトラブルを防ぐことができます。
NGその2.トイレタンクにペットボトルを沈める
昔からある節水法として有名なのが、タンク内の水位を減らすためにペットボトルを沈める方法。じつはこれ、絶対に避けるべきNG行為なのです。
タンクにペットボトルを入れると、流すときの水量が減るために節水になります。しかし流れが弱くなれば詰まるリスクも。さらに、タンク内の部品が壊れるといった二次リスクも引き起こす場合があります。
日本レストルーム工業会も“タンク内には何も入れないでください”と注意しているため、タンクの中に余計なものを入れるのは避けてください。
参考:日本レストルーム工業会「トイレQ&A」
https://www.sanitary-net.com/faq/answer109?utm_source=chatgpt.com
NGその3.まとめて流す
「トイレの使用回数を減らせば水道代も減る」という発想から、2回分を1回で流す……。これも節水になりそうですが、当然リスクもあります。
トイレットペーパーや汚物が溜まれば、一度で十分に流し切れない場合も。配管への負担も増すために、詰まりの原因になります。
尿や便を長時間放置するとアンモニア臭が強まり、臭いや汚れが広がるデメリットも。衛生面や詰まりのリスクを考えると、毎回きちんと流すほうが安心です。
間違った節水は高くつく!
水道代節約のつもりが、トイレの詰まりや悪臭、修理の原因になるおそれがあります。小レバー多用、タンク内のペットボトル、まとめ流しは避け、正しい節水を心がけてください。