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40〜60代世帯「収入・貯蓄・負債」はそれぞれいくら?世代ごとの“お金の変化”をチェック!

働く・学ぶ

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2025.04.11

40代世帯は、子どもの教育費やローンなどで、なかなかお金が貯まらないという方も多いはず。今回は、40〜60代の家計をチェックし、平均収入や貯蓄、そして負債が年齢とともにどのように変化していくのかチェックしていきましょう。

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特集:40歳から知っておきたい「お金の知識」

40代・50代・60代の家計をチェック

最新の家計調査(貯蓄・負債編)から、2人以上世帯のうち、世帯主の年齢別に家計をチェックすると、以下の通りとなっています。

<40代の平均>

  • 収入:800万円
  • 貯蓄:1208万円
  • 負債:1388万円(うち住宅・土地のための負債:1309万円)

<50代の平均>

  • 収入:871万円
  • 貯蓄:1705万円
  • 負債:715万円(うち住宅・土地のための負債:643万円)

<60代の平均>

  • 収入:611万円
  • 貯蓄:2432万円
  • 負債:201万円(うち住宅・土地のための負債:163万円)

収入イメージ出典:stock.adobe.com

収入の変化

世代別に収入を見ていくと、会社を定年退職等する前の50代が、最も収入の金額が高くなります。40代も、50代に続き、全世代の中では比較的収入が高い年代です。60代は、退職金等を受け取り、一時的に収入が増えることがありますが、仕事をリタイア・セミリタイアする人も多く、収入は減っていきます。その後は、年金や、パートタイムなどで働いた収入が主な収入原資となります。

キャリアの中では、40代、50代がいわゆる一番のお金の稼ぎ時です。仕事で成果を出し、収入アップを目指していきましょう。

40代働き盛り出典:stock.adobe.com

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貯蓄の変化

40代の貯蓄は、平均約1200万円と、1000万円を超えています。老後までに、少なくとも2000万円の貯蓄を目指したいので、40代では貯蓄1000万円を目標とすると、ひとつの目安となるでしょう。

その後、50代では貯蓄約1700万円、60代では貯蓄約2400万円を達成しています。50代で収入が増え、毎月貯金できる金額もアップ。さらに子どもが独立したり、住宅ローンを完済して、出費が減ってくる50代世帯も多いでしょう。40代では思うように貯蓄ができなくても、50代は、一気にお金を貯めるペースを加速させることが可能です。老後に向けて、しっかり貯蓄を増やしていきましょう。

負債の変化

先ほどの家計の状況から見ても分かる通り、負債の多くは、住宅ローンなど、住宅や土地のための負債です。40代は、負債額が平均1388万円ありますが、年齢が上がるとともに、負債が減っていきます。60代になる前に、住宅ローンを完済している家庭も多いようです。

住宅ローンは、仕事をリタイアする前に完済することを目標にしましょう。万が一、負債が残ってしまったら、退職金等で支払いを済ませるのがおすすめです。少しでも早く完済し、支払わなければならない利子を少なくするようにしましょう。

60代貯蓄出典:stock.adobe.com

まとめ

40〜60代の収入・貯蓄・負債の変化を見ると、今後自分たちの家計がどのように変化していくのか、イメージがしやすくなりますね。ゆとりある老後の生活を迎えるためには、40代から本格的にマネープランを立てていくことがおすすめです。いつまでにローンを返済するのか、仕事をリタイアするまでに、いくら貯蓄ができるのか、自分たちのマネープランを立ててみてはいかがでしょうか。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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