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「毎年200万円貯める人」が実践する“3つのお金管理術”→「ズボラでもできる!」「マネします」

働く・学ぶ

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2025.04.18

値上げラッシュが続く中、家計のやりくりに悩む方も多いのではないでしょうか。Instagramのフォロワー28万人以上の節約アドバイザー・ののこさんによると、年度が切り替わるこの時期こそ、家計を見直すベストタイミングなのだそうです。今回は「お金の管理術」や「家計の見直しポイント」を教えていただきました。

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特集:40歳から知っておきたい「お金の知識」

教えてくれたのは……節約アドバイザー ののこさん

節約アドバイザー ののこさん

Instagramのフォロワーが28万人超えのカリスマ節約主婦。夫と娘、息子の4人家族。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、貯金ゼロからスタートして、3年間で600万円貯金を達成。ファイナンシャルプランナー3級を取得。整理収納アドバイザー1級。著書に『スッキリ家事でお金を貯める』『ののこの節約つくりおきレシピ』がある。テレビ出演・雑誌掲載多数。

貯金成功につながった家計管理「3つのコツ」

3年間で600万円の貯金を達成したののこさん。意外にも、もともとは家計管理することが苦手だったと言います。貯金の成功のポイントは、お金の流れを“可視化すること”にあるそうです。

1.各項目の予算を「袋」で管理する

現金ファイルで管理

ののこさん「1か月の家計をやりくりするにあたって、お金の流れを可視化することは重要です。節約生活を始めたときに何にいくら使ったかわからずに失敗することも多かったので、今は基本的には月初めに1回、現金をすべて千円札でおろして、“食費”、“日用品費”、“ガソリン代”、“予備費”など、各項目で予算を決めて袋に分けて管理しています。

項目ごとにある程度の予算を決めておくと、私のように管理が苦手な方でも取り組みやすく、おすすめです。食費は残高を把握しにくいので、1週間ごとの予算9000円を毎週入れ替えるようにしています。スーパーに行くときには、食費用の袋ごと持って買い物をしています。」

2.銀行引き落とし用の袋も用意する

封筒出典:stock.adobe.com

ののこさん「銀行引き落とし用の袋も用意しているので、クレジットカードやキャッシュレス決済を利用したときには、その金額を銀行引き落とし用の袋に移動させます。例えば、カードで1000円の日用品を買った場合、日用品用の袋から銀行引き落とし用の袋へ1000円移動させるということです。

この方法なら、現金の動きがわかりやすいので、カード請求時に慌てることもなくなります。クレジットカードの袋にある程度のお金が貯まったら、引き落とし用の口座へ入金するようにしています。」

3.自作のオリジナル家計簿に記入する

ののこさんオリジナル家計簿

ののこさん「家計簿は、その月の予算と支出を記入するオリジナル家計簿に月1回記入するだけで完了です。毎日記入しなくていいので、ずぼらさんでも続けやすい方法です。

住宅ローン、光熱費、スマホ代、お小遣い、子どもたちの習い事などの金額や、貯金にまわした金額も併せて記入しています。投資信託、つみたてNISA、iDeCoなどで運用している金額も、ざっくり記入することで把握しやすくなりますよ。」

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家計を見直すベストなタイミングは?

ののこさんは、年度が変わった4月から5月くらいの時期に、毎年1回支出と収入を見直しているそうです。最後に、ののこさん流の家計見直し術を教えていただきました。

家計管理出典:stock.adobe.com

ののこさん「子どもの年間予定がある程度見える4月から5月のタイミングは、無駄な出費がないかを見直して貯蓄を計画できるチャンスです。教育費を軸に考えたいので、毎年この時期に、子どもの学費や新学期から始めることの多い塾や習い事などの年間総額を一気に洗い出し、年間でかかる教育費用を見積もります。

その後、ローンや保険などの固定費、光熱費や教育費などの変動固定費、日用品や食費などの変動費をすべて整理したら、どれくらいの金額を貯蓄にまわせるかを把握して貯蓄目標額を設定します。節約生活のモチベーションアップにつなげるために、レジャーや旅行費など娯楽費も設定しておくことが大切です。」

ののこさんがこれから見直そうと考えているのは、「スマホの使用料」と「保険料」とのこと。みなさんも、これを機に見直してみると、必要な出費と無駄な出費が見つかるかもしれませんよ!

スマホの使用料

スマホ使用料出典:stock.adobe.com

ののこさん「スマホの使用料を抑えるためには、情報収集をして他社と比較検討することがポイントです。今使っているキャリアやプランが最安だと思って使い続けている方も多いと思いますが、キャンペーンなどで意外と他社のほうが安くなることもあります。

私は楽天の株を持っているので、株主優待として1年間モバイル回線が無料になるSIMを1枚もらっています(※)。副回線と主回線を分けてデータ通信を抑えられるので、毎月の使用料を900円程度に抑えることができているんです。」
※株主優待の内容は、年によって変わる可能性があります。

保険料

保険料出典:stock.adobe.com

ののこさん「少し前に大きな病気を患ったこともあり、保険料の見直しを検討しています。特に、高額療養費がどのように変わるかわからない現状なので、ある程度の備えが必要だと思っています。夫もこれから年を重ねるにつれて病気のリスクが高まる可能性があるので、夫の保険も改めて見直そうかと。高額療養費が上がった場合は支払いが大変になるので、保険でカバーできるように準備したいですね。今年はしっかりと保険を見直す予定です。」

節約上手な人は「お金の流れをわかりやすくすること」と「定期的に見直すこと」を大切にしていることがわかりました。新年度は家計の見直しの絶好のチャンスです。ののこさんの家計管理術をぜひ参考にしてみてくださいね。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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