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「電子マネーお年玉」のメリットとデメリットを学ぶ「子どもの金融教育の機会にもなるんだ…!」

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2024.12.28

現金を使わずにお金を支払うキャッシュレス決済が普及していますが、最近では、子どもや甥っ子姪っ子へのお年玉も、電子マネーで渡しているケースがあるようです。増えてきた電子マネーで渡すお年玉の、メリットとデメリットを確認していきましょう。

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お年玉の平均金額

まずは、最近のお年玉事情について確認していきます。

株式会社バンダイが行った「小中学生のお年玉に関する調査」によると、小中学生がもらったお年玉総額の平均は25,594円となっています。なお、小学生全体では22,509円、中学生全体では31,765円となっています。

また、子どもがお年玉をもらった相手は、親が60.8%、おじ・おばが69.0%、祖父母が90.2%という結果になりました。

お年玉をもらう子ども出典:stock.adobe.com

つまり、9割のおじいちゃんおばあちゃんは、自分の孫にお年玉を渡しています。姪っ子や甥っ子がいる方も、約7割の方が、姪っ子や甥っ子にお年玉をあげています。自分の子どもには約6割の方がお年玉をあげています。

電子マネーでお年玉を渡すメリットとデメリット

最近では、ポチ袋にいれた現金ではなく、電子マネーでお年玉を渡すケースもあるようです。電子マネーのお年玉のメリットとデメリットを確認していきましょう。

<電子マネーお年玉のメリット>

  • ポチ袋やお年玉用の新札を用意する必要がない
  • 直接会えない孫や甥っ子姪っ子にも、スマートフォン等を使えば遠隔地から渡すことができる
  • お金のやりとりの履歴が残るので、いくら渡したか確認できる

スマホを見る高齢者出典:stock.adobe.com

<電子マネーお年玉のデメリット>

  • お年玉をもらう子どもが、スマートフォンなど電子マネーの利用端末を持っていないと使うことができない
  • 電子マネーに対応していない店では、子どもがお年玉を使うことができない
  • 子どもが現金でもらったお年玉と電子マネーでもらったお年玉を一元管理するのが難しい
  • おじいちゃんおばあちゃんがスマートフォン等などを使いこなせていないと、孫に電子マネーのお年玉を渡すことができない

このように、電子マネーのお年玉にはいくつかのメリットやデメリットがあります。しかし、お年玉をもらう側も受け取る側も、スマートフォンなどの端末が必要だったり、電子マネーを使いこなせなければ、不便に感じるケースがあるでしょう。

先ほどご紹介した通り、お年玉は、おじいちゃんおばあちゃんから孫に渡すケースが約90%となっています。ご高齢のおじいちゃんおばあちゃんの場合、電子マネーでお年玉を渡すのは難しいかもしれません。

電子マネーのお年玉<活用方法>

一方で、電子マネーのお年玉を上手に活用すれば、子どもにキャッシュレス決済を教えるよい金融教育の機会になるでしょう。

現在、キャッシュレス決済は広く普及しています。子どもたちがすでにキャッシュレス決済を利用していたり、中学高校と大きくなるにつれて、キャッシュレス決済を使わせることもあるでしょう。

スマホを見る親子出典:stock.adobe.com

キャッシュレス決済は、実際のお金をやりとりするわけではないので、お金を使っている感覚が身に付かなかったり、無駄使いをしてしまうケースもあるようです。電子マネーでお年玉を渡す場合は、子どもと一緒にキャッシュレス決済の使い方や注意点を確認してみましょう。

まとめ

2024年の年末を迎えました。キャッシュレス決済の普及に伴い、今までの現金でのお年玉に加えて、電子マネーでお年玉を渡すという方法もあります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、どのような方法で、いくらくらいお年玉を渡すのか、ぜひ検討してみましょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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