米の価格の推移と政府の対策
まずは、最近のお米の価格の推移を確認していきましょう。農林水産省のページでは、米の取引価格などが公開されています。
その中でも、「相対取引価格の推移(平成24年産~令和6年産)」によると、2025年4月現在の、備蓄米の取引を含む全銘柄平均の米の価格は、27,102円/60kgとなってます。これは、前年の同月比で75%アップ、前月費でも5%アップとなっています。
平成2年以降の比較可能な統計で比べると、現在の取引価格は過去最高の価格です。米の価格の高騰で経済的に苦しい、家計管理が大変と感じている人は多いでしょう。
備蓄米の疑問に答えます
日本政府は、米の価格の高騰を抑えるために、備蓄米と呼ばれる米を市場に流通させる政策を始めました。ここでは、備蓄米について、みなさんが疑問に思うポイントをチェックしていきましょう。
Q.備蓄米って何ですか?
備蓄米は、政府や自治体が、災害時や食糧不足などの非常時に備えて保管しているお米のことです。
Q.備蓄米はどこで買えますか?
備蓄米は、アイリスオーヤマ、ドン・キホーテ、イオンなどの小売店や、ファミリーマートなどの一部コンビニ、楽天市場などインターネットで購入することができます。
Q.備蓄米の値段はいくらですか? 一般的なブランド米より安いのでしょうか?
新たに政府と契約した小売店での備蓄米の販売は、2025年6月初めからスタートしました。イオンでは、6月1日は、5キロで税込み2,138円で販売されました。コシヒカリ、あきたこまち、ささにしきなど、ブランド米に比べると、比較的安い価格で販売されています。
Q.備蓄米はおいしいですか?
備蓄米は、長期間保存されていた可能性が高いため、「少し硬い」「粘り気が弱い」「香りが落ちる」など感じる人がいます。また、米の粒が小さい、粒かかけているなど問題もあるようです。
ただし、調理方法を工夫したり、炊き立てを食べれば、「十分においしい」と感じる消費者も多くいます。
Q.備蓄米を買う場合の注意点は?
備蓄米を購入する場合は精米日をチェックしましょう。精米日が新しい日付の方が、お米が新鮮です。また可能な場合は、インターネットで口コミを見てから購入すると安心です。ネガティブな情報が散見される場合は購入を避けた方が、失敗を減らすことができます。
さらに、初めは味が自分たちに合うか分からないので、できれば小分けの備蓄米を購入し、確認してみると安心でしょう。
まとめ
米の高騰で家計が苦しいと感じている場合、評判がよく、価格が安い備蓄米に挑戦してみるのがおすすめです。今回ご紹介した内容を確認し、備蓄米の疑問を解決すれば、失敗せずに安心して購入できます。今後の米に関するニュースに注目しながら、価格高騰に負けずに家計をやりくりしていきましょう。