パートタイム勤務のメリットとデメリット
妊娠・出産を機に正社員を退職し、子どもが小さいうちは、パートタイムで働く方も多いでしょう。パートタイム勤務には、メリットとデメリットがあります。
<メリット>
- 労働時間を調整しやすい(短時間労働でもOK)
- 残業が少ない
- 責任のある業務を任されにくい(分かりやすい事務作業等が多い)
- 正社員に比べ応募資格や求められる経験が少なかったり、面接回数が少ないなど、採用プロセスが簡略化されている場合が多い
- 仕事内容が毎回同じ、または大きな変更が少ない
- 転勤がない、出張がほとんどない
<デメリット>
- 給与が正社員に比べて低い
- 昇給しにくい
- 会社の福利厚生制度を利用できない
- 労働時間など条件を満たさないと有給休暇がもらえない
- 会社都合で、パート契約が解除される可能性がある
- 責任のある役職や、自分に裁量がある業務が少ない
家事や育児と、仕事の両立をするには、時短勤務や転勤がないパート勤務は働きやすいですね。一方、やはり正社員よりも給与が少なかったり、責任のある大きな仕事をすることができず、やりがいを感じづらいというデメリットもあります。
40代でパートタイムから正社員に切り替える方法
40代でパート勤務をしている人の中には、子どもが大きくなるにつれて、自分の時間も増え、もう一度正社員として働きたいと考える人も増えるでしょう。
ただし、長らく正社員勤務をしていなかった人、40代後半の人、専門的な知識がない人などは、なかなか正社員として採用されないというケースもあるようです。40代のパート勤務の方が、正社員として採用されるためには、いくつかのポイントがあります。確認していきましょう。
- 人が不足している業界を狙う
- 自分の能力をアピールできる分野に応募する
- 前職の同僚や上司に、募集案件がないか聞いてみる
- 書類審査で落ちてもクヨクヨしない
日本全体で見ると、人手不足となっている現場は多くあります。できるだけ、人材が足りていない業界を狙うと、正社員として採用されやすいでしょう。例えば、介護や福祉、医療分野などが該当します。介護現場での直接的な介助は大変に感じるかもしれませんが、事務職や人事・総務などの職種募集もあるため、検討する価値があります。
また、少しでも知識がある前職の分野に応募したり、前職の知り合いの人に、募集している案件がないか聞いてみるのも良いでしょう。インターネットなどで公開されていない情報もあるかもしれません。
そして、一番大切なポイントは、正社員としてなかなか採用されなくても、落ち込まずに、前向きに挑戦を続けることです。40代の女性は、残念ながら、年齢などの条件から書類審査の時点で不採用となってしまうケースもあります。その場合は、ご縁がなかったと気持ちを切り替えて、次のチャンスに向けて応募してみましょう。パートから正社員への転職は、慌てずにじっくり取り組むことが成功のカギです。
まとめ
パートタイム勤務には、メリットもありますが、給与が少ないという大きなデメリットがあります。もちろん、正社員で採用されるのは簡単なことではありませんが、今が一番若く、最もチャンスが大きい時期とも言えます。子育てがひと段落した方は、ぜひ正社員にもチャレンジしてみましょう。