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40代は転換期!パートから正社員にキャリアアップする方法

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2025.10.19

妊娠・出産・子育てなど、ライフスタイルの変化に伴い、正社員からパート勤務へと働き方を変えている40代の方は多いでしょう。一方、中には、子どもが大きくなり、再び正社員として働きたいと考える人もいると思います。今回は、パートタイムのメリットやデメリットを確認し、もう一度正社員になる方法を考えます。

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特集:40歳から知っておきたい「お金の知識」

パートタイム勤務のメリットとデメリット

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妊娠・出産を機に正社員を退職し、子どもが小さいうちは、パートタイムで働く方も多いでしょう。パートタイム勤務には、メリットとデメリットがあります。

<メリット>

  • 労働時間を調整しやすい(短時間労働でもOK)
  • 残業が少ない
  • 責任のある業務を任されにくい(分かりやすい事務作業等が多い)
  • 正社員に比べ応募資格や求められる経験が少なかったり、面接回数が少ないなど、採用プロセスが簡略化されている場合が多い
  • 仕事内容が毎回同じ、または大きな変更が少ない
  • 転勤がない、出張がほとんどない

<デメリット>

  • 給与が正社員に比べて低い
  • 昇給しにくい
  • 会社の福利厚生制度を利用できない
  • 労働時間など条件を満たさないと有給休暇がもらえない
  • 会社都合で、パート契約が解除される可能性がある
  • 責任のある役職や、自分に裁量がある業務が少ない

家事や育児と、仕事の両立をするには、時短勤務や転勤がないパート勤務は働きやすいですね。一方、やはり正社員よりも給与が少なかったり、責任のある大きな仕事をすることができず、やりがいを感じづらいというデメリットもあります。

40代でパートタイムから正社員に切り替える方法

職を探す女性出典:stock.adobe.com

40代でパート勤務をしている人の中には、子どもが大きくなるにつれて、自分の時間も増え、もう一度正社員として働きたいと考える人も増えるでしょう。

ただし、長らく正社員勤務をしていなかった人、40代後半の人、専門的な知識がない人などは、なかなか正社員として採用されないというケースもあるようです。40代のパート勤務の方が、正社員として採用されるためには、いくつかのポイントがあります。確認していきましょう。

  • 人が不足している業界を狙う
  • 自分の能力をアピールできる分野に応募する
  • 前職の同僚や上司に、募集案件がないか聞いてみる
  • 書類審査で落ちてもクヨクヨしない

日本全体で見ると、人手不足となっている現場は多くあります。できるだけ、人材が足りていない業界を狙うと、正社員として採用されやすいでしょう。例えば、介護や福祉、医療分野などが該当します。介護現場での直接的な介助は大変に感じるかもしれませんが、事務職や人事・総務などの職種募集もあるため、検討する価値があります。

また、少しでも知識がある前職の分野に応募したり、前職の知り合いの人に、募集している案件がないか聞いてみるのも良いでしょう。インターネットなどで公開されていない情報もあるかもしれません。

そして、一番大切なポイントは、正社員としてなかなか採用されなくても、落ち込まずに、前向きに挑戦を続けることです。40代の女性は、残念ながら、年齢などの条件から書類審査の時点で不採用となってしまうケースもあります。その場合は、ご縁がなかったと気持ちを切り替えて、次のチャンスに向けて応募してみましょう。パートから正社員への転職は、慌てずにじっくり取り組むことが成功のカギです。

前向きな女性出典:stock.adobe.com

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まとめ

パートタイム勤務には、メリットもありますが、給与が少ないという大きなデメリットがあります。もちろん、正社員で採用されるのは簡単なことではありませんが、今が一番若く、最もチャンスが大きい時期とも言えます。子育てがひと段落した方は、ぜひ正社員にもチャレンジしてみましょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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