食費が占める割合で、生活水準のよし悪しが分かる
私たちが生活していく上で、食べること、つまり食料品は必須です。毎月の支出のうち、食費にかかる支出をゼロにすることはできません。
一般的に、毎月の支出のうち、食費に使う割合が少なければ少ないほど、食費以外の娯楽やサービスに使うお金が多くなるため、生活水準が高いと判断します。
逆に、食費の割合が多ければ多いほど、その他の娯楽やサービスに使うお金が少ないため、生活水準が低いと判断されます。つまり、みなさんの家庭において、毎月の支出のうち、何割くらいを食費に使っているか調べることで、自分たちの生活水準が高いのか、低いのかを調べることが可能です。なお、一般的に、食費の割合をチェックする際には「エンゲル係数」というものを使います。エンゲル係数は、毎月の消費支出のうち、食費にかかる支出の割合を算出したもので、食費/消費支出×100で計算されます。
最近の日本の生活水準は?
では、日本における食費の割合(エンゲル係数)を見ていきましょう。第一生命経済研究所の資料によると、2人以上世帯の2023年と2024年の食費の割合は以下の通りとなっています。
- 2023年:26.5%
- 2024年:27.1%
つまり、2023年は全支出のうち26.5%を食費に使い、2024年は全支出のうち27.1%を食費に使っていたということになります。
実は、この食費の割合(エンゲル係数)は、ここ10年で見ると、大きく右肩上がりです。NHKの資料によると、2005年3月の食費の割合は19.7%で、その後も大体20%くらいで推移していました。しかし、2024年8月には、は30.4%となり、家計の消費支出のうち、3割以上を食費が占めています。
つまり、ここ最近は、食費が占める割合が増えており、その他の娯楽やサービスにお金を使うことができていない=生活水準が悪化していると言えるでしょう。食費が上がり、物価が上がり、生活が苦しいと感じている人も増えているようですが、実際に統計の数字を見ても、私たちの生活は、経済的に悪化していることが分かります。
食費は何割に抑えるべき?
実際のところ、毎月の支出のうち、食費は2割程度に抑えるのが理想的です。例えば、毎月の支出が全部合わせて30万円の家計の場合、毎月の食費は、6万円(30万円×20%)以内が目標となります。
しかし、最近では、食費の割合が3割程度になっている家庭も多いようです。毎月の支出が30万円の家計の場合、食費は9万円(30万円×30%)となり、3万円ほど増えていることになります。
以前に比べて増えてしまっている食費を少しでも減らし、目標金額に近づけることができないか、もう一度検討してみるとよいでしょう。
まとめ
食費は、私たちが生きるために必要なお金のひとつです。しかし、食費だけにお金を使っていては、私たちの生活は充実しません。娯楽やその他サービスなど、自分が楽しいと思うことにもお金を使っていきたいですよね。
毎月の支出のうち、食料品にかける金額を減らすこと(エンゲル係数を下げること)を行えば、生活水準はよくなると言われています。みなさんの家庭でも食費に使っている割合をざっくり計算し、少しでも食費を下げていくことを目標にしてみましょう。