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【年末年始のお金】NISAやふるさと納税。年内に確認しておきたい“お金のこと”「ミスるところだった」

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2024.12.07

2024年も残りわずかとなりました。年末には、NISAやふるさと納税などの制度が1年の一区切りを迎えます。今回は年末に忘れずにチェックしておきたい、お金に関する制度についてご紹介します。また年末に行うべき1年間の家計の見直しについても説明します。

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年末までにチェックしたいポイント

お金に関わる制度について、年末で一区切りを迎えるものがいくつかあります。手続きをし忘れることがないように、確認しておきましょう。

NISA制度

NISAは、非課税で資産運用を行うことができる大変お得な制度です。2024年に大きな制度変更がされ、今年からNISAで資産運用を始めた人も多いでしょう。

NISAは、毎年1月~12月を一区切りとしています。つみたて投資枠の年間投資枠は120万円、成長投資枠の投資枠は240万円となっていますが、今年の非課税枠の使用期限は、12月末までとなっています。2024年の投資枠を使い切っていない場合でも、来年に投資枠を繰り越すことはできません。

NISA出典:stock.adobe.com

まだ、今年の投資枠が余っている方で、2024年中に投資をしたいと考えている場合は、12月末までに間に合うように投資を行いましょう。

ふるさと納税

自分が選んだ自治体にお金を寄附し、税金の控除を受けさらに返礼品などを受け取ることができるふるさと納税制度は、12月末までを一区切りとしています。2024年内に寄附を行わなければ、2024年度は税金の控除を受けることができません。

ふるさと納税出典:stock.adobe.com

年末は人気の返礼品は品薄になることもあります。期限ぎりぎりにならないように、早めに申し込みを行いましょう。

現金の引き出し

キャッシュレス決済が進み、現金を使う機会が少なくなったという方は多いでしょう。しかし、年末年始はお年玉を渡したり、忘年会や新年会で現金を手渡しで渡すことがあるかもしれません。

日本の大手銀行などは、年末年始に休業となります。ATMなども、年末年始は引き出しができないケースもあります。まとまった現金が必要だという方は、銀行などが休業となる前に早めに引き出しておくようにしましょう。

ATM出典:stock.adobe.com

家計の見直しも年末に

12月は1年間のお金の使い方をチェックする良いチャンスでもあります。家計簿などを見て、2024年のお金の使い方や収入を確認しましょう。そして、計画通り貯蓄ができたか、使いすぎてしまった月はないか、家族でお金の情報を共有しておきましょう。

また、2025年に予定されている大きなイベントを確認することも大切です。2025年に、子どもの受験や中学高校大学などへの入学が予定されている場合は、いつ頃にどのくらいお金が必要になるのか予測を立て、しっかりと準備しておきましょう。

さらに、2025年の夏休みなどに海外に旅行に行きたいなど、お金がかかるレジャーを計画する場合は、赤字となるようなことがないよう、予め予算を立てておきましょう。

家族旅行出典:stock.adobe.com

まとめ

これからクリスマスやお正月、忘年会に新年会、ふるさとへの帰省など、忙しい日々が続きます。お金の管理が後回しになりがちですが、年末に一区切りを迎える制度もあるので、手続きもれがないようしっかり確認しておきましょう。そして、お金も心も余裕がある年末年始を迎えるようにしましょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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