パートなど短時間労働で働く人の割合
まずは、パートなど短時間労働をしている人はどのくらいいるのか確認していきましょう。厚生労働省の「令和4年版働く女性の実情」によると、週間就業時間が35時間未満の短時間雇用者は、1,931 万人となっています。
雇用者総数に占める、この短時間雇用者の割合は33.3%で、3人に1人が短時間労働を行っていることが分かります。
なお、正社員やパートなどの短時間労働者を合わせた女性雇用者数は2,765 万人となり、前年に比べ26万人増加しています。
日本では、男女合わせた労働人口は減少傾向が見られますが、働く女性は増えていることが分かります。
◆読んで学べるお金の知識:「年収の壁」パート勤務、手取り金額で損しない年収は?【10月の制度変更】
女性が仕事を続ける「メリット」
「人間関係に悩んでいて、仕事を辞めたい」
「仕事を辞めて子供といる時間を増やしたい」
「家事を丁寧にしたい」
など、パートで働いている主婦の方が、仕事を辞めたいと感じる瞬間があるかもしれません。しかし、パートでも仕事を続けた方がよい様々なメリットがあります。仕事を続けるメリットを考えてみましょう。
<女性が仕事を続けるメリット>
- 家庭の収入が増える
- 夫から経済的に自立できる可能性がある
- 自分がもらえる年金や手当が増える
- 生活にメリハリがうまれ、健康寿命を延ばすことができる
仕事をして収入を得ることで、家計が豊かになります。万が一、夫が病気で働けなくなった場合などにも、妻に収入があると安心です。また、仕事をせずに日々きつい倹約生活をするよりも、収入を増やした方が、豊かな生活を送れる可能性があります。
もしも離婚したい時なども、妻に収入がなければ、離婚を選択せず我慢してしまう人もいるかもしれません。しかし、働いていれば、経済的に自立できる可能性があります。
さらに、毎月のお給与だけではなく、パートで働いて社会保険料を支払うことで、手当金がもらえたり、老後にもらえる年金が増えるでしょう。
仕事のメリットは、お金だけではありません。年齢を重ねてからも仕事をしてメリハリのある生活を続けることで、健康を維持し、元気な老後を過ごせる可能性が高まります。
「もう辞めたい……」と思った時の解決策は?
では、「仕事はもうしたくない!」と感じた場合にできる解決策を考えてみましょう。
- 違う仕事に変更する
- 労働時間を減らす
- 一時的な休暇をもらう
人間関係や仕事内容にストレスを感じたら、思い切って仕事を変えてみましょう。パートタイムなど、短時間労働の場合、正社員などの正規雇用と比べると、比較的簡単に辞めることができる場合があります。ストレスのない仕事に変更して、長く働くことを意識してみましょう。
子どもとの時間がほしい、自分の自由な時間がほしいと感じた場合、労働時間を減らしてみましょう。時間が減れば、体力的にも余裕がうまれます。仕事をゼロにするのではなく、働く時間を減らすことで、調整してみましょう。
さらに、一時的な休暇をもらうという方法もあります。今働いている職場で、長期休暇がとれる場合は、制度を活用してみましょう。なかなか長期休暇がとれないという場合、仕事を一時期辞めるのもありです。ただし、期限を決めて、1ヶ月休んだらまた働くというように、計画的に休むようにしましょう。
まとめ
仕事をしていれば、辛いと感じることがあるのは当然です。それでも、仕事を続けることで、経済的にも、生活も、より豊かな人生を送ることができる可能性があります。今回ご紹介した内容を参考にし、時々上手に息抜きをしながら、ぜひ長く仕事を続けていきましょう。