平均住宅ローン残高は?
一般社団法人投資信託協会が行った「2022年度 投資に関するWeb調査」によると、住宅ローン残高毎の40代世帯の割合は以下の通りとなっています。
40代の平均住宅ローン残高は約1610万円。半分以上の世帯が住宅ローンがない一方で、約半分の世帯は住宅ローンが残っており、ローン残高はの1,000~2,000万円未満の方が最も高い結果に。
なお、住宅ローン残高が最も高いのは30代で、平均約2143万円となっています。一方、60代になると住宅ローンの金額は減り、平均約843万円となっています。60代は住宅ローンがないと答えた割合も高く、81.8%となっています。
住宅ローンを早く完済する方法
賃貸住宅に住んでいる場合は住宅ローンはありませんが、30代などでマイホームを購入した場合、40代も引き続きローンの返済を行っている方が多くいます。住宅ローンは借金なので、できるだけ早く完済した方が支払わなければならない利子を減らすことができます。繰り上げ返済を行うことで、支払うべき総額を減らしていきましょう。
住宅ローンを早めに完済する方法
- ボーナスを使って繰り上げ返済
- 妻がパートで働き繰り上げ返済
住宅ローンを早めに返済するためには、ボーナスをローン返済に充てましょう。毎月の定期的な収入とは別に臨時で支払われたボーナスは、家計の毎月の収支に影響を与えないので、返済に充てやすいですね。
また、家庭の収入を増やしてローンの繰り上げ返済を行うのもおすすめです。妻のパート収入などで毎月支払う返済金額を増やすことができないか、検討してみましょう。
覚えておきたい住宅ローンの裏ワザ
また、これから住宅ローンを借りて、マイホームを買う予定の方は、親や祖父母からお金を援助してもらうことができる「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税制度」を覚えておきましょう。
これは、住宅用の家屋の新築、取得または増改築等をするために、親や祖父母から住宅取得等資金をもらった場合、最大で1000万円が非課税となる制度です。
一般的に、親や祖父母からお金をもらった場合、贈与として贈与税が課せられます。しかし、この「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税制度」を利用すれば、税金はかかりません。もし家族から住宅取得のために1000万円を援助してもらえれば、借りなければならない住宅ローンの金額を大幅に減らすことができるので、大変ありがたい制度ですね。
ただしこの非課税制度は、住宅の取得時(住宅ローンを借りる時)にしか利用できません。ローンの返済中に、繰り上げ返済のためのお金として家族から援助してもらった場合、贈与とみなされて贈与税を支払う必要があります。
この非課税制度は、令和4年1月1日から令和8年12月31日までの間の制度となっています。近日中にマイホームの購入予定がある方は、詳しい条件などをぜひチェックしておきましょう。
まとめ
平均の住宅ローン金額が分かると、自分たちのローン残高を客観的に分析することができますね。また、これから少しでも繰り上げ返済をすることができないかと、ローン返済へのモチベーションが上がる方もいるかもしれません。家庭の収入を増やして、少しでも早く完済できる方法はないか、ぜひ家族で検討してみましょう。