(1)弁当代や外食費
お子さんが小学生の頃は、夏休みになると給食がなくなり、自宅での食事や学童に持たせるお弁当の準備が必要になることで食費が増えたと感じた人もいるでしょう。しかし、高校生になると、食費増加の原因は小学生の頃よりもっと複雑になることも。
食欲旺盛な高校生だと、毎日持たせるお弁当の量が大人以上の分量になったり、お弁当を食べずにコンビニ食や外食で済ませたがったりすることで、食事にかかる費用がうなぎのぼりになることはよくあることです。普段、安価な学食を利用しているお子さんの場合、夏休み中に学食がお休みで利用できないと余計に食費の増加が気になるかもしれません。
せがまれるまま食費を渡していると、際限がなくなってしまうものです。夏休み中の食費の増加が気になるなら、最低限の食費の増加はやむを得ないものですが、費用がかさみがちなコンビニ食や外食は控えめにしてもらうなど、抑えられるところは抑えるといった意識を本人にも持ってもらうことから始めましょう。
(2)交通費
高校生になると、小学生や中学生の頃よりも行動範囲がぐっと広がりますよね。
普段は定期券で通学しているお子さんでも、夏休みになると部活動の遠征や、塾や予備校への通学、友達との外出、オープンキャンパスへの参加など、普段とは違った交通費がかさむこともよくあることです。一つひとつの金額は大したことはないと感じても、夏休みを通して考えてみると、意外と大きな金額になっていることも。
もちろん、ある程度の交通費は仕方のない支出ですから、節約するというよりは、かかるものとして事前にしっかり準備しておくと安心です。
(3)スマホなどの通信費
夏休みは、普段よりも動画、ゲーム、SNSなど、スマホやインターネットを利用する時間が増えるお子さんも多いもの。これらの行動により、データ使用量が急増し追加料金が発生するケースも少なくありません。
しかも、お子さんにねだられることで、夏休みだけの追加料金とならずに、今後もその料金がスタンダードになってしまうこともよくあることです。
こまめに料金プランを変更することは面倒なものですから、多いときに合わせた料金プランを選びたくなる気持ちも分かりますが、普段それほどスマホを使わないお子さんなら、少ないときに合わせたプランを選んでおくと、夏休み以降も料金が上がりっぱなしになることは防げます。
意外とかかる高校生の夏休み費用
お子さんが小学生の頃から、夏休みは何かと出費が増えるものと感じていたかもしれません。しかし、中学生、高校生と成長するにつれ、保護者の目には見えないところで家計を圧迫することもあるものです。
お子さんがアルバイトをしていれば、費用の負担を分担できることもありますが、そうでない場合は、すべてが家庭の出費となります。夏休みの家族のレジャー費だけでなく、お子さんの行動範囲の広がりによって生じる費用にも目を向け、事前に把握しておくと安心ですよ。