電気代・ガス代の値引き政策が終了
ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、2022年頃からエネルギー価格が高騰しています。家庭や企業などの負担を軽減するため、政府は2023年1月から、電気代とガス代の値引き政策を行っていました。これは、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」と呼ばれています。
具体的には、電気料金について、1キロワットアワー当たり、家庭向けでは3.5円、企業向けでは1.8円の補助が出ています。また、都市ガスについても家庭や年間契約量の少ない企業を対象に、1立方メートル当たり15円の補助がされています。
この負担軽減措置は、5月分の使用料金で補助が半減し、6月で終了する予定です。つまり、電気代やガス代の家計負担が、5月使用分から大幅にアップする可能性があります。
さらに電気代は、政府は4月から再エネ賦課金の単価を1キロワット時当たり2.09円引き上げて3.49円としました。これにより、さらに電気代がアップする予定です。
どのくらい負担がアップする?
2024年6月から、具体的に電気代やガス代がどのくらい増えるのかチェックしていきましょう。
産経新聞によると、賦課金の引き上げと補助金の消滅により標準家庭では3月と比較すると合計1903円程度の負担増となる見込みです。
急に電気代やガス代が増えたと不安にならないように、頭にいれておくと安心です。
電気代とガス代を節約する方法
毎月の電気代とガス代の値上げは、家計にとって大きな負担となります。節約効果が高いのは、電気会社やガス会社の見直しと料金プランの見直しです。以下のポイントをチェックしてみましょう。
電気会社とガス会社の見直し
現在は、住んでいる地域に関わらず、自由に電気会社やガス会社を選ぶことができます。会社やプランを見直すことで、基本料金を下げられたり、使用料金に応じてポイントがもらえたり、さらにクオカードなどのサービスカードをもらえるケースがあります。どんな電気会社やガス会社があるのか調べて、自分に合ったプランを探してみましょう。
料金プランの見直し
電気代やガス代を節約するためには、こまめな節電等ももちろん大切です。しかし、電気やガスは私たちの毎日の生活に欠かせないものなので、節約できる金額は、ほとんどの場合、毎月数百円くらいでしょう。厳しい節約をするよりは、会社や料金プランを見直しをして、一気に節約することを目指しましょう。
まとめ
今までの政府の補助がなくなり、ほとんどの家庭において、2024年5月の使用分から、電気代やガス代がアップします。請求書が来た時に驚かないように、どのくらい負担が増えるか金額を頭に入れておきましょう。また、少しでも電気代やガス代を節約することができないか、検討してみましょう。
参考:産経新聞(https://www.sankei.com/article/20240418-35EY4SBKHRJUHJVT3ED74WB6PM/)