子どもと将来のことを話すことが一番大事!
進学のお金を考える前に、一番大切なのは、「子どもと将来のことを話すこと」です。
- 将来どんなことがしたいの?
- どんなところで働いてみたい?
- どんな人の役に立ちたい?
こんな問いかけをして、お子さんの思いや夢を聞いてみましょう。
最初は子ども自身も自分の思っていることを言語化できないかもしれませんが、会話を続けていくうちに、ぼんやりとしたものが具体的になってくることもあります。
まずは、将来の夢はどんなことなのか、親子でいろいろ話してみましょう。親子の会話を通じて、子どもがこんなことを考えているんだという発見にもなります。
早めに会話をしておくことで、いろんな選択肢を考えることができます。そうすると、学校説明会やオープンキャンパスなどの情報を調べることもできますし、進学にかかる費用も具体的に見えてきます。
進路にかかる費用と利用できる制度をチェック!
次に、「子どもの進路にはどれくらいお金がかかるか」を具体的に調べましょう。
入学金や授業料などの学費については、学校のホームページで調べることができます。
見落としがちな費用
保護者の方からよく言われるのが、「予想以上にお金がかかった」という声。
これは、進学する学校の学費以外にもお金がかかることが原因です。
見落としがちな費用としては次のようなものがあります。
- 受験料
- 受験のための交通費
- 滑り止めの学校の入学金
- パソコンや教材などの準備の費用
- 入学式用のスーツ代
- 一人暮らしの準備のための費用
このような費用もどのくらいかかりそうか、前もって考えておきましょう。
奨学金などの利用できる制度も活用
また、学費が足りないときは奨学金制度を利用することも。
今は返さなくてよい「給付型奨学金」もあり、受験前に申し込めるものもあります。
給付型奨学金には、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金を思い浮かべる方も多いと思いますが、学校独自の奨学金や財団の奨学金、自治体の奨学金などいろんな種類があります。こうした制度を知っているかどうかでも、選択肢が大きく変わります。
情報収集は早ければ早いほど有利です。
高校3年生になって慌てないためにも
急に進路が大きく変わり、慌てたご家庭もあります。
就職すると思っていたけど専門学校に行きたいと言い出した
あるご家庭では、親は「子どもは就職する」と思い込んでいました。けれども、高校3年生の夏になって「やっぱり専門学校に行きたい」と言い出したのです。実は前から考えていたそうですが、親に言い出せずにいたとのこと。
希望の大学に行けなかった
また、第一志望に不合格になり、急きょ第二志望の私立大学に進むことになるケースもよくあります。あるご家庭では、「奨学金を借りれば大丈夫」と思っていましたが、年収が高かったために奨学金を借りることができず、教育ローンを慌てて申し込んだということもありました。
残念ながら子どもの希望する進学先に行けないこともあります。その場合は、私立に行くのか浪人して再チャレンジするのか、費用はどのくらい変わるのか、どうやって捻出するのかまで事前に考えておく必要があります。
高校3年生の秋からは、進路とお金が大きく動きます。そのときに慌てないためにも、いろんなことを想定しておきましょう。
早めに会話と準備を始めましょう
進学には、学費以外にもたくさんのお金が必要ですし、想定外のことも起こります。
だからこそ、まだ早いと思っていても「どんな進路を考えているのか」を親子で話し合い、必要なお金を少しずつ準備していきましょう。
早めに動けば、奨学金や支援なども調べやすくなり、安心して進学を迎えられます。
お子さんの夢を応援するために……「高校3年生からでは遅い」を合言葉に、今からできることを始めましょう!