2025年に初任給が上がった企業の割合
帝国データバンクが行った「初任給に関する企業の動向アンケート(2025年度)によると、2025年4月入社の新卒社員の初任給について、前年度から引き上げる企業の割合71.0%と7割に達しました。
引き上げ額を回答した企業の中では、引き上げ額「1万〜2万円未満」の割合が41.3%で最も高く、次いで「5千〜1万円未満」が30.7%となっています。そして、初任給を引き上げ額の平均額は9,114円でした。
物価上昇や、最低賃金の上昇に合わせて、引き上げを行った企業が多いことが分かりました。
2024年の新卒者の賃金
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」から、新卒者の賃金についてチェックしていきましょう。男女の新卒者の平均賃金は、学歴別にみると、以下の通りとなっています。
- 高校卒:19万7500円
- 専門学校卒:22万2800円
- 大学卒:24万8300円
これは、2024年(令和6年)のデータですが、こちらも前年に比べて大幅アップとなっています。高校卒は5.7%アップ、専門学校卒は3.6%アップ、大卒は、4.6%アップとなっています。
全体の男女の平均賃金は?
では、新卒だけではなく、すべての一般労働者の平均賃金をチェックしていきましょう。同じく厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、2024年(令和6年)の男女別の平均賃金は、以下の通りとなっています。
- 男女合計:33万400円
- 男性:36万3100円
- 女性:27万5300円
男女ともに、前年に比べて平均賃金が上がっています。男女合計は3.8%アップ、男性は3.5%アップ、女性は4.8%アップでした。
さらに、雇用形態別に賃金を見ていくと、正社員や正社員以外の賃金は以下の通りとなっています。正社員と正社員以外を比べると、正社員の方が大幅に賃金が高く、雇用形態によって賃金格差があることが分かります。
- 正社員:34万8600円
- 正社員以外:23万3100円
日本では、引き続き物価高が続いています。平均賃金も、物価高に追い付くように少しずつ上がってきているようです。現在、生活が苦しいと感じている方もいるかもしれませんが、今後もさらに賃金が上がる可能性があります。引き続き、コツコツと仕事を続け、収入を増やしていきましょう。
まとめ
今回は、新卒者や日本の平均賃金についてご紹介しました。日本の平均賃金は、全体的に上昇傾向であることが分かりました。また、実際に自分の賃金と今回ご紹介した平均賃金を比べると、客観的に自分の給与を分析できますね。ぜひ、今後の働き方やもらえるお給与の目安として、役立ててみましょう。