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手取りが増えないのにどんどん値上がり…。2025年これからはじめられる「具体的な物価高対策」3つ

働く・学ぶ

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2025.04.01

日本では、引き続き物価高が続いています。どのような工夫をしたら、厳しい物価高を乗り越えられるのでしょうか。今回は、誰でもできる、物価高への対応策をご紹介します。

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物価高への対応策1:今後値上げされる商品を知る

まずは、今後値上げされる予定の商品を知ることが大切です。値上げが行われる前に、ある程度備蓄しておいたり、代替品の購入を検討することができます。今後の値上げの予定は、企業が行っている調査資料などから調べることができます。

例えば、帝国データバンクの「食品主要195社価格改定動向調査」によると、2025年3月の値上げ品目は、2343品目で、前年に比べて3倍越えの多さであることを発表しました。

具体的に商品を見ていきましょう。2025年3月の値上げ商品としては、冷凍食品やチルド麺製品など「加工食品」(1381品目)が全食品分野で最も多くなっています。加工食品の値上げ率は16%です。

冷凍食品を買う女性出典:stock.adobe.com

また、ジュースなどの清涼飲料水や果汁飲料の値上げも多くみられているようです。酒類・飲料の値上げ率は、22%です。

さらに、お菓子の値上げ率は20%、チーズやヨーグルトなど発酵製品を含む乳製品は、値上げ率7%となっています。

物価高への対応策2:代替商品の活用

今後値上げがされる商品が分かったら、代替商品の購入を検討しましょう。例えば、2025年3月は、冷凍食品やチルド麺製品の値上げが予定されています。冷凍食品は、忙しい主婦の強い味方ではありますが、新鮮な野菜や肉でその都度調理をしたり、乾麺や缶詰などの他の加工食品で代替することも可能です。

また、ジュースや清涼飲料水や果汁飲料も、お茶などで代替する、箱買いで安く購入するなどの工夫により、購入価格を抑えることが可能です。

飲料まとめ買い出典:stock.adobe.com

お幅な値上げが行われた商品を買い続けるのではなく、代替できる安い商品を活かすよう心がけましょう。

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物価高への対応策3:ふるさと納税の活用

さらに、ふるさと納税を活用することで、物価高対策にもつながります。例えば、お米です。2024年の米不足の際には、スーパーから米の在庫がなくなり、焦った方も多いでしょう。

新潟や北海道など米の名産地では、ふるさと納税の返礼品として、定期的にお米が届くサービスに申し込むことができます。ふるさと納税で事前に返礼品をお願いしておけば、万が一米不足がおきても安心です。また、ほとんどの自治体で、予め寄附金額に応じて、返礼品の米の量が10キロ、20キロというように、価格と分量が決められています。今後米の価格が値上がりしたとしても、ふるさと納税で事前に寄附をしておけば、当初の寄附金額でお米をゲットすることが可能です。

特に、日常生活の必需品は、ふるさと納税を活用することを検討してみましょう。

ふるさと納税出典:stock.adobe.com

まとめ

2025年は、2024年に続き多くの商品、特に食料品の値上げが予定されています。物価高に応じて、私たちのお給与も増えてくれればよいのですが、すぐに収入が増えるとは限りません。そこで、物価高を乗り越えるためには、家計での工夫が不可欠となります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、今すぐ始められる対応策を実践してみてはいかがでしょうか。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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