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毎月の「食費」にかかるお金が増加中!エンゲル係数で私たちの“お財布事情”を解説

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2025.08.29

日本では物価高が続いており、食費も値上がりしています。毎月生活にかかる支出のうち、食費の占める割合も上昇中です。私たちは、毎月の支出のうち、何%くらいを食費に使っているのか、チェックしていきましょう。

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食費が占める割合で、生活水準のよし悪しが分かる

私たちが生活していく上で、食べること、つまり食料品は必須です。毎月の支出のうち、食費にかかる支出をゼロにすることはできません。

一般的に、毎月の支出のうち、食費に使う割合が少なければ少ないほど、食費以外の娯楽やサービスに使うお金が多くなるため、生活水準が高いと判断します。

逆に、食費の割合が多ければ多いほど、その他の娯楽やサービスに使うお金が少ないため、生活水準が低いと判断されます。つまり、みなさんの家庭において、毎月の支出のうち、何割くらいを食費に使っているか調べることで、自分たちの生活水準が高いのか、低いのかを調べることが可能です。なお、一般的に、食費の割合をチェックする際には「エンゲル係数」というものを使います。エンゲル係数は、毎月の消費支出のうち、食費にかかる支出の割合を算出したもので、食費/消費支出×100で計算されます。

最近の日本の生活水準は?

では、日本における食費の割合(エンゲル係数)を見ていきましょう。第一生命経済研究所の資料によると、2人以上世帯の2023年と2024年の食費の割合は以下の通りとなっています。

  • 2023年:26.5%
  • 2024年:27.1%

つまり、2023年は全支出のうち26.5%を食費に使い、2024年は全支出のうち27.1%を食費に使っていたということになります。

買い物する主婦出典:stock.adobe.com

実は、この食費の割合(エンゲル係数)は、ここ10年で見ると、大きく右肩上がりです。NHKの資料によると、2005年3月の食費の割合は19.7%で、その後も大体20%くらいで推移していました。しかし、2024年8月には、は30.4%となり、家計の消費支出のうち、3割以上を食費が占めています。

つまり、ここ最近は、食費が占める割合が増えており、その他の娯楽やサービスにお金を使うことができていない=生活水準が悪化していると言えるでしょう。食費が上がり、物価が上がり、生活が苦しいと感じている人も増えているようですが、実際に統計の数字を見ても、私たちの生活は、経済的に悪化していることが分かります。

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食費は何割に抑えるべき?

実際のところ、毎月の支出のうち、食費は2割程度に抑えるのが理想的です。例えば、毎月の支出が全部合わせて30万円の家計の場合、毎月の食費は、6万円(30万円×20%)以内が目標となります。

しかし、最近では、食費の割合が3割程度になっている家庭も多いようです。毎月の支出が30万円の家計の場合、食費は9万円(30万円×30%)となり、3万円ほど増えていることになります。

レシート出典:stock.adobe.com

以前に比べて増えてしまっている食費を少しでも減らし、目標金額に近づけることができないか、もう一度検討してみるとよいでしょう。

まとめ

食費は、私たちが生きるために必要なお金のひとつです。しかし、食費だけにお金を使っていては、私たちの生活は充実しません。娯楽やその他サービスなど、自分が楽しいと思うことにもお金を使っていきたいですよね。

毎月の支出のうち、食料品にかける金額を減らすこと(エンゲル係数を下げること)を行えば、生活水準はよくなると言われています。みなさんの家庭でも食費に使っている割合をざっくり計算し、少しでも食費を下げていくことを目標にしてみましょう。

食費を考える主婦出典:stock.adobe.com

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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