子どものキャッシュレス決済トラブル
電子マネーなどのキャッシュレス決済は、現金を持ち歩かなくても良いので、支払いをスムーズに行うことができます。子どもでも、塾や習い事に行く際、バスや電車などの交通費の支払いに使ったり、コンビニでおやつを買う時に利用するケースもあるかもしれません。
しかし、電子マネーなどのキャッシュレス決済の仕組みをきちんと理解していないと、思わぬトラブルになることがあります。実際にあった、子どものキャッシュレス決済のトラブル事例を確認していきましょう。
<子どものキャッシュレス決済のトラブル事例>
- 友達同士の買い物でひとりの子が全員分奢ってしまう
- 友達の交通費を一緒に払ってしまう
- ゲームに課金してしまう
キャッシュレス決済は、実際にお金を使っているという感覚がなくなるというリスクがあります。現金の場合、支払いをすると、手元のお金はなくなるので、「お金はなくなる」「お金には限度がある」という感覚がうまれます。しかし、カードやスマートフォンで、ピピッとタッチするだけで支払うことができるキャッシュレス決済では、持っているお金がどんどん減っていると感じづらいため、無駄使いやお金を使いすぎてしまうケースがあるようです。
例えば、お友達の分も「簡単に買えるから大丈夫だよ。」と言って、一緒におかしを買ってしまったり、「まとめて払うね」と大人の様子を真似して、交通費を合算して精算してしまうトラブルが起こります。
さらに、小学生の高学年くらいになるとスマートフォンを持っているお子さんもいるかもしれません。スマートフォンのオンラインゲームで、親の知らないところで課金してしまったというトラブルもあります。これもキャッシュレス決済により、子どもがお金を払っているという感覚がないことが大きな原因だと考えられます。
子どもと「決めるべきルール」とは?
キャッシュレス決済でのトラブルを防ぐためには、まず子どもと一緒に、キャッシュレス決済の仕組みを勉強する必要があります。
<子どもが学ぶべきキャッシュレス決済の仕組み>
- キャッシュレス決済は、現金のやりとりはないが、お金がかかっている
- クレジットカードや電子マネーは、魔法のカードではなく、限度額がある
- クレジットカードで支払いすぎると、カード破産が起こる可能性があるなど
キャッシュレス決済の仕組みやリスクを事前に確認しておきましょう。その上で、子どもがキャッシュレス決済を行う場合、以下のポイントを参考にしながら、ルール作りをするのがおすすめです。
<子どもと決めるルール>
- キャッシュレス決済で、友達に奢ってはいけない
- キャッシュレス決済を使った場合は、親に報告するかお小遣い帳をつける
- 買い物に迷った場合、決済をする前に親に相談する
キャッシュレス決済でも、実際にいくらお金を使っているのか、子どもに自覚を持たせることが大切です。特に、大きな買い物や、いつもの交通費等とは違う出費が発生した場合は、親に相談したり、お小遣い帳をつけるように約束すると良いでしょう。
まとめ
利便性が高まり、キャッシュレス決済を利用する人は、年々増えてきています。今後は、小学生など、子ども世代でも、キャッシュレス決済を使う人がさらに増えてくるかもしれません。キャッシュレス決済でトラブルに巻き込まれないようにするには、事前のルール作りが大切です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ぜひ子どもと一緒に電子マネーやカードの使い方をルール化してみましょう。